
■正社員採用、3年ぶり回復
帝国データバンクは3月23日、2026年度の雇用動向に関する企業意識調査を発表した。正社員の『採用予定がある』企業は60.3%となり、前年度比1.5ポイント増で3年ぶりに上昇、2年ぶりに6割台を回復した。人手不足や退職・高齢化に伴う補充需要に加え、事業拡大を見据えた“攻めの採用”の動きが背景にある。
■採用意欲の高まりと課題
採用予定企業では「増加する」が24.0%と上昇し、技術者不足や業務拡大への対応などを理由とする増員意欲が確認された。一方、『採用予定はない』は27.9%と低下したが、売上減少や人件費上昇により採用余力が乏しいとの声も多い。採用活動を行っても応募が集まらないなど、実際の人材確保には依然として課題が残る。
■企業規模・業界で差
規模別では大企業が85.0%と高水準であるのに対し、中小企業は56.0%、小規模企業は36.0%にとどまった。賃上げ余力の差が採用格差を拡大させている。業界別では『運輸・倉庫』が70.4%で最も高く、『製造』も67.1%と高水準となった。医療・福祉など人手不足の強い分野でも採用意欲が顕著である。
■中途採用重視と非正社員減少
採用形態では中途採用が52.4%と新卒の36.9%を上回り、とくに中小企業でその傾向が強い。初任給上昇や教育負担が新卒採用の障壁となっている。一方、非正社員の『採用予定がある』割合は41.2%と3年連続で低下し、正社員へのシフトやコスト増への対応が進む。採用難を背景に、外国人雇用やAI・省人化の検討も広がっている。



















































