来週(5月9日〜13日)の日本の株式市場については、菅直人首相が中部電力浜岡原子力発電所の全面停止を要請したことの影響が不透明だが、前週末6日の米国株式市場の上昇を好感して堅調なスタートとなりそうだ。その後は、外国為替市場、商品先物市場、米国株式市場、中国株式市場などの動向を睨みながら、ピークを迎える11年3月期決算発表に対する個別株物色が中心の展開となりそうだ。
外国為替市場のドル・円相場では、前週5日の海外市場で一時1ドル=79円50銭台まで円が上昇した。前週末6日には米4月雇用統計を好感してドル安・円高が一服した形だが、引き続き円高圧力が警戒されるだろう。米国株式市場については、高値警戒感や景気減速懸念などで、調整局面入りの可能性も警戒されるだろう。さらに中国では、10日に4月貿易統計、11日に4月消費者物価指数などの4月主要経済統計が発表されるため、利上げ観測などで波乱要因となる可能性に注意が必要だろう。
ただし、主要企業の業績に対する市場の反応を見ると、11年3月期実績または12年3月期見通しで、悪材料に対する反応が限定的になり始めている。過度な警戒感が後退して、地合いは改善しつつあると言えるだろう。また日経平均株価を日足チャートで見ると、9800円近辺の200日移動平均線が下値支持線として意識され、9500円〜9800円のモミ合いレンジから上放れる兆しを見せていることも、強気スタンスにつながるだろう。したがって材料次第では、日経平均株価が1万円の大台を回復する可能性もあるだろう。
来週の注目スケジュールとしては、国内では11日の3月景気動向指数CI速報値、12日の3月経常収支、4月マネーストック統計、4月景気ウォッチャー調査、4月工作機械受注などがあるだろう。
海外では、9日の米中戦略・経済対話(10日まで)、BIS主要国中央銀行総裁会議、10日の米3月卸売在庫、米週間チェーンストア売上高、米3年債入札、中国4月貿易統計、11日の中国4月主要経済統計(PPI、CPI、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資)、米3月貿易収支、米4月財政収支、米住宅ローン借り換え申請指数、米10年債入札、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁の講演、12日のユーロ圏3月鉱工業生産、米4月小売売上高、米4月卸売物価指数、米新規失業保険申請件数、米30年債入札、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演、13日のユーロ圏1〜3月期GDP速報値、米4月消費者物価指数、米4月実質所得、米5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。























週初5月2日の日経平均株価は前日比154円46銭(1.57%)上昇、TOPIXは前日比13.70ポイント(1.61%)上昇した。前週末4月29日の米国株式市場の上昇を好感して買い優勢でスタートした。そして、国際テロ組織アルカイダの最高指導者であるウサマ・ビンラディン容疑者殺害の情報が伝わると、GLOBEX(シカゴ先物取引システム)で米株価指数先物が急上昇し、外国為替市場でもドル高・円安方向に振れた。これを好感する形でほぼ全面高の展開となり、上昇幅を広げた。日経平均株価は3営業日続伸となり、終値ベースで東日本大震災が発生した3月11日(1万254円43銭)以来となる1万円の大台を回復した。
5月2日〜6日の週の日本の株式市場は、3日〜5日がGW(ゴールデンウィーク)のため休場となり、2日と6日の2営業日の取引だった。日経平均株価(225種)、TOPIXともに、僅かだが3週連続の上昇となり、日経平均株価は一時1万円の大台を回復した。








