[市況・概況]の記事一覧
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記事一覧 (02/12)【株式市況を徹底検証】日経平均は3週連続の上昇、終値で1万600円台回復
記事一覧 (02/10)【銘柄フラッシュ】トヨタ自動車が活況高となりアイフルや新日本無線が急騰
記事一覧 (02/10)【株式市場】4〜12月期の決算発表ヤマ越え個別物色の色彩が強まる
記事一覧 (02/10)【銘柄フラッシュ】アイフルが急騰しトヨタ自動車は米国の「安全宣言」で活況高
記事一覧 (02/10)【株式市場】個別物色の色彩が強まり好決算銘柄や材料株が堅調
記事一覧 (02/09)【銘柄フラッシュ】鬼怒川ゴム工業が急伸しKDDIは値上り幅1位の上昇
記事一覧 (02/09)【株式市場】中国株が冴えず手控えるが日経平均は朝方今年の高値を更新
記事一覧 (02/09)【銘柄フラッシュ】トヨタ自動車が4.6%高となりピクセラなどストップ高
記事一覧 (02/09)【株式市場】NY株7連騰など好感し日経平均は今年に入っての高値を更新
記事一覧 (02/08)【銘柄フラッシュ】ソフトブレーンやミヨシ油脂が異彩高となりラサ工業も高い
記事一覧 (02/08)【株式市場】中国株式の明日休暇明けを控え好決算銘柄や材料株を物色
記事一覧 (02/08)【銘柄フラッシュ】三井住友FGが高く好決算のシミックや日本ケミコン急伸
記事一覧 (02/08)【株式市場】自動車などは上値重いが好決算銘柄や材料株の物色は活発
記事一覧 (02/07)【銘柄フラッシュ】三井化学が昨年来の高値、買収のアートコーポレーションはストップ高
記事一覧 (02/07)【株式市場】好決算銘柄などの物色活発で日経平均は今年の高値を更新
記事一覧 (02/07)【銘柄フラッシュ】復配の荏原が急騰し日立製作所は連日高値、思惑のキトーも高い
記事一覧 (02/07)【株式市場】NY株高など好感し日経平均は今年に入っての高値を更新
記事一覧 (02/06)【外国為替市場展望】米国国債入札と米国長期金利の動向が注目点
記事一覧 (02/06)【外国為替市場を徹底検証】エジプト政情の影響は一時的で方向感に欠ける展開
記事一覧 (02/05)【相場展望】日経平均株価が1月13日の戻り高値を突破できるかがポイント
2011年02月12日

【株式市況を徹底検証】日経平均は3週連続の上昇、終値で1万600円台回復

【株式市場フラッシュ:2月7日〜10日の週】

■米国株高で買い安心感

株式市場フラッシュ 2月7日〜10日の週の日本株式市場では、米国株式市場の上昇や国内主要企業の決算などを好感して買いが優勢になり、日経平均株価(225種)は9日の取引時間中に一時1万700円台を回復した。

 週後半は、休場明けの中国・上海株式市場が軟調だったことや、週末3連休を控えて様子見ムードが強まった。しかし、日経平均株価は週末終値ベースで1万600円台を回復し、3週連続の上昇となった。また日経平均株価をチャート面で見ると、1月13日の戻り高値を突破したことで強基調となった。

 日経平均株価の終値ベースでの前日比騰落状況を確認しておこう。週初の2月7日は前日(4日)比48円52銭高と続伸、8日は前日比43円94銭高と3営業日続伸、9日は前日比18円15銭安と小幅に反落、10日は前日比12円18銭安と小幅に続落して1週間の取引を終了した。なお日中の値幅は2月7日が71円49銭、8日が25円10銭、9日が102円42銭、10日が61円32銭だった。

 日経平均株価の10日の終値は1万605円65銭となり、前週末(4日)に比べて62円13銭(0.59%)上昇した。取引時間中ベースの週間高値は9日の1万701円92銭となり、直近戻り高値1月13日の1万620円57銭を突破した。また終値ベースの週間高値は8日の1万635円98銭となり、直近戻り高値1月13日の1万589円76銭を突破した。一方、取引時間中ベースの週間安値は10日の1万570円62銭、終値ベースの週間安値は7日の1万592円04銭だった。1週間の取引時間中の値幅は131円30銭だった。

 TOPIXの週間騰落状況を見ると、10日の終値は946.63となり、前週末(4日)に比べて11.27ポイント(1.21%)上昇した。TOPIXは4日から10日まで5営業日続伸となった。取引時間中ベースの週間高値は9日の951.28で、直近戻り高値である2月4日の940.80を突破した。また終値ベースの週間高値は10日の946.63で、直近戻り高値1月13日の937.74を突破した。一方、取引時間中ベースの週間安値は7日の938.57、終値ベースの週間安値は7日の940.43だった。

■株式市況を振り返って

 週初2月7日の日経平均株価は続伸し、1月13日に付けた取引時間中の戻り高値を突破した。前週末4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価が約2年8カ月ぶりの高値水準となったことを好感し、日本株式市場でも買いが広がった。外国為替市場でドル高・円安方向だったことも、買い安心感につながった。ただし買い一巡後は伸び悩んだ。

 8日の日経平均株価は小幅に3営業日続伸した。前日の米国株式市場の上昇を好感して買いが先行した。ただし日中値幅は25円10銭と小動きだった。9日に春節(旧正月)明けの中国・上海株式市場の再開、10日に株価指数オプション2月物SQ(特別清算指数)算出を控えて様子見ムードを強めた。

 9日の日経平均株価は小幅に反落した。前日8日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均株価が続伸して1万2200ドル台に乗せたことを好感し、寄り付き直後には日経平均株価が一時1万700円台を付けた。しかし8日に発表した中国人民銀行による0.25%追加利上げを受けて、休場明けの中国・上海株式市場が下落して取引をスタートしたため、買い一巡後は手控えムードが広がった。

 10日の日経平均株価は小幅に続落した。SQ値は1万561円41銭だった。10年10〜12月の機械受注が市場予想を下回ったことや、週末3連休を控えていることが手控え要因となり、売りが先行した。売り一巡後は下げ幅を縮小したが、大証が3連休明けの14日から、デリバティブ(金融派生商品)の新システム「J−GATE」を導入するため、その影響に対する不透明感でポジションを一旦整理する動きも指摘された。

 なお11日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価が前日比43ドル97セント上昇して終値は1万2273ドル26セントと約2年8カ月ぶりの高値水準、ナスダック総合株価指数は前日比18.99ポイント上昇して終値は2809.44と約3年3カ月ぶりの高値水準となった。売り優勢でスタートしたが、エジプトのムバラク大統領の辞任発表で安心感が広がり、景気回復期待で買いが優勢になった。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:43 | 市況・概況
2011年02月10日

【銘柄フラッシュ】トヨタ自動車が活況高となりアイフルや新日本無線が急騰

 10日後場は、四半期決算発表のヤマが昨日の日産自動車<7201>(東1)などで峠を越え、3連休を控えて中国株の動向も気がかりと、次第に好業績株・材料株を物色する雰囲気。

 売買代金1位は前場に続きトヨタ自動車<7203>(東1)で、米国当局からの「安全宣言」と一昨日の好決算を材料に2.9%高、2位も同様にソフトバンク<9984>(東1)となり携帯電話の契約純増数の3年連続1位を材料に0.3%高。

 東証1部の値上がり率1位は引き続きアイフル<8515>(東1)で昨日発表の四半期決算で過払い利息返還費用の大幅減少など好感しストップ高の34.1%高、2位も引き続きカルソニックカンセイ<7248>(東1)で昨日の四半期決算を好感し一段高で10.1%高、3位は丹青社<9743>(東1)になり8日の信用規制緩和を手がかりに次第高で9.1%高、4位のパイオラックス<5988>(東1)は13時の四半期決算発表から動意づき尻上がりで9.0%高。

 住友大阪セメント<5232>(東1)は10時発表の四半期決算を好感し6.8%高、中外炉工業<1964>(東1)は14時発表の四半期決算を好感し6.1%高、タカタ<7312>(東1)は昨日発表の四半期決算を好感し6.3%高。

 新日本無線<6911>(東1)は筆頭株主による完全子会社化めざした公開買い付けの可能性があるとかで6.9%高、富士機工<7260>(東1)は同じ日産系のカルソニックカンセイの急騰に触発されたとされ6.2%高、やまびこ<6250>(東1)は政府の遊休農地集約と利用促進構想を材料に6.0%高、アタカ大機<1978>(東1)はPBR割安で需給妙味あり中国での水処理ビジネスに期待と5.2%高だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:22 | 市況・概況

【株式市場】4〜12月期の決算発表ヤマ越え個別物色の色彩が強まる

110210大引け 10日後場の東京株式市場は、次第に材料株相場の色彩。3連休を前に中国株式の動向が注視され、また主要企業の4〜12月期の決算発表も一巡傾向となったため、ひとまず手仕舞う雰囲気となった。その他金融株が、過払い利息費用の減少した銘柄を中心に高く、海運株は運賃指数の続伸を手がかりに堅調。東証1部の値上がり銘柄数は872銘柄(約52%)だった。

 日経平均は小幅続落。後場はほとんど軟調に推移し、1万600円から1万630円の間で小動きとなり、終値は1万605円65銭(12円18銭安)。前場は一時1万631円94銭(14円11銭高)まで上げる場面があった。

 東証1部の出来高概算は20億7565万株、売買代金は1兆5550億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は872(前引けは833)銘柄、値下がり銘柄数は606(前引けは612)銘柄。

 また、東証33業種別指数は24業種(前引けは25業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、鉱業、保険、その他製品、石油・石炭、その他金融、建設、ゴム製品、倉庫・運輸、不動産、など。
 一方、値下がり業種は、ガラス・土石、空運、電気機器、サービス、食品、化学、精密機器、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:35 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】アイフルが急騰しトヨタ自動車は米国の「安全宣言」で活況高

 10日前場は、トヨタ自動車<7203>(東1)が米国での「安全宣言」と一昨日の好決算を材料に東証1部の売買代金1位で2.6%高、ソフトバンク<9984>(東1)は携帯契約純増数の3年連続1位を材料に続伸し同2位で1.6%高。

 東証1部の値上がり率1位アイフル<8515>(東1)は昨日発表の四半期決算で過払い利息返還費用の大幅減少など好感し一時ストップ高となり31.8%高、2位のカルソニックカンセイ<7248>(東1)も昨日の四半期決算好調で7.4%高、3位のタツタ電線<5809>(東1)は低PBRや需給妙味に銅の高騰がいわれて続伸6.1%高、4位の日本ゼオン<4205>(東1)も昨日発表の四半期決算を好感し5.6%高。

 丹青社<9743>(東1)は8日からの信用規制緩和を手がかりに5.2%高、アイダエンジニアリング<6118>(東1)は一昨日の四半期決算を好感し5.2%高。

 富士機工<7260>(東1)は同じ日産系のカルソニックカンセイの好決算急騰に触発されたとされ4.9%高、やまびこ<6250>(東1)は政府の遊休農地集約と利用促進構想を材料に連騰で4.1%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:06 | 市況・概況

【株式市場】個別物色の色彩が強まり好決算銘柄や材料株が堅調

110210前引け 10日前場の東京株式市場は、材料株を個別物色。上海株式が昨日に続き利上げの影響で軟調と伝えられたため、主力銘柄よりは中小型の好決算銘柄や材料の出た銘柄を物色する雰囲気。その他金融株が過払い利息費用の減少決算銘柄を中心に高くなり、海運株は運賃指数の3日続伸を手がかりに堅調、石油開発株や自動車ゴム関連株も決算好調で高い。東証1部の値上がり銘柄数は833銘柄(約50%)だった。

 日経平均は小幅続落。ほとんど軟調に推移し、10時30分にかけては1万631円94銭(14円11銭高)まで上げたものの、前引けは1万613円77銭(4円06銭安)。

 東証1部の出来高概算は10億9228万株、売買代金は8205億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は833銘柄、値下がり銘柄数は612銘柄。

 また、東証33業種別指数は25業種が値上がりし、値上がり率上位は、海運、鉱業、石油・石炭、ゴム製品、その他金融、保険、鉄鋼、倉庫・運輸、その他製品、不動産、建設、輸送用機器、水産・農林、電力・ガス、繊維製品、など。
 一方、値下がり業種は、ガラス・土石、食品、サービス、電気機器、機械、化学、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:39 | 市況・概況
2011年02月09日

【銘柄フラッシュ】鬼怒川ゴム工業が急伸しKDDIは値上り幅1位の上昇

 9日後場は、中国株式の春節明け相場が利上げを受けて軟調となったため、物色が主力株から好決算銘柄や材料株にシフト。トヨタ自動車<7203>(東1)が昨日の好決算・増額修正を材料に引き続き売買代金1位で5.2%高、夕方に決算発表を予定する日産自動車<7201>(東1)は売買代金6位で2.5%高。

 東証1部の値上がり率1位は前引けに続きピクセラ<6731>(東1)で昨日の業績予想増額を好感しストップ高の30.2%高、2位も引き続きソフトブレーン<4779>(東1)で2日の増額修正から急動意となり2日続けてストップ高の16.1%高、3位はサンケン電気<6707>(東1)で昨日の決算を受けたメリルリンチ証券の積極評価で11.4%高、4位はアタカ大機<1978>(東1)で昨夜のTV番組で中国の水処理事業が伝えられたとして9.7%高。

 セイコーホールディングス<8050>(東1)は昨日の四半期決算を好感し一段高となり8.0%高、タツタ電線<5809>(東1)も好業績と低PBRがいわれて一段高の6.8%高、やまびこ<6250>(東1)も低PBRに農地利用活性化策への期待で一段高の6.3%高。
 
 KDDI<9433>(東1)は1月の携帯契約純増数が4位だった割に株価底堅く信用売りの買い戻し増加とされて東証1部の値上り幅1位の1万2000円高、JT<2914>(東1)も7日の決算好調で信用売りの買い戻し増加がいわれ同2位の1万円高。

 鬼怒川ゴム工業<5196>(東1)は14時の決算発表を好感して昨年来の高値を更新2.5%高、ヨコオ<6800>(東1)は13時の発表を受けて前場の戻り高値から一気に軟化し0.8%安となった。

提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:27 | 市況・概況

【株式市場】中国株が冴えず手控えるが日経平均は朝方今年の高値を更新

110209大引け 9日後場の東京株式市場は、底上げムード一服。春節休暇明けの中国株が利上げ実施を受けて軟調となったため、全般に買い手控え。ただ、このところ、NY株の7日続伸を受けて続伸歩調だったため、自然な買い一巡感の印象。東証1部の値上がり銘柄数は778銘柄(約47%)だった。

 日経平均は反落。後場は13時30分にかけて1万599円50銭(36円48銭安)まで下げ、終値は1万617円83銭(18円15銭安)。前場は1万701円92銭(65円94銭高)まで上げ、今年に入っての高値を更新した。

 東証1部の出来高概算は22億7683万株、売買代金は1兆5897億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は778(前引けは863)銘柄、値下がり銘柄数は723(前引けは611)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは20業種)が値上がりし、値上がり率上位は、輸送用機器、サービス、空運、食品、電力・ガス、情報・通信、小売り、医薬品、水産・農林、陸運、など。
 一方、値下がり率の大きい業種は、不動産、鉱業、機械、鉄鋼、非鉄金属、精密機器、繊維製品、証券・商品先物、建設、石油・石炭、その他金融、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:46 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】トヨタ自動車が4.6%高となりピクセラなどストップ高

 9日前場は、中国の利上げをNY株式の7日連騰が打ち消し、トヨタ自動車<7203>(東1)が好決算と増額修正を材料に売買代金1位で4.6%高、日本経済の主役級が好調とあって、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は同2位で0.9%高などメガバンクが堅調。本日決算発表の日産自動車<7201>(東1)には期待が高まり同6位で1.8%高。

 東証1部の値上がり率1位ピクセラ<6731>(東1)は昨日の決算発表での業績予想増額を好感しストップ高の30.2%高、2位のソフトブレーン<4779>(東1)は2日の増額修正から急動意となり2日続けてストップ高の16.1%高、3位のアタカ大機<1978>(東1)は昨夜のTV番組で中国の水処理事業が伝えられたとして9.7%高。

 セイコーホールディングス<8050>(東1)は昨日の四半期決算を好感し6.2%高、サンリオ<8136>(東1)は前週末の決算を機に動意活発で信用売りの投資家は窮地と需給妙味がいわれて高値更新の5.8%高。

 やまびこ<6250>(東1)は低PBRに農地利用活性化策への期待で4.5%高、タツタ電線<5809>(東1)も好業績と低PBRがいわれて4.4%高で昨年来高値となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:00 | 市況・概況

【株式市場】NY株7連騰など好感し日経平均は今年に入っての高値を更新

110209前引け 9日前場の東京株式市場は、全般底上げムードを継続。中国の利上げ実施はNY株式の7日連続高が打ち消し、トヨタ自動車<7203>(東1)の好決算・増額修正が日本経済の先行きに買い安心感をもたらした。東証1部の値上がり銘柄数は863銘柄(約52%)だった。

 日経平均は続伸。朝寄り後に1万701円92銭(65円94銭高)となり、1月13日につけた戻り高値1万620円57銭を更新。前引けは1万659円01銭(23円03銭高)。

 東証1部の出来高概算は11億2052万株、売買代金は7536億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は863銘柄、値下がり銘柄数は611銘柄。

 また、東証33業種別指数は20業種が値上がりし、値上がり率上位は、輸送用機器、食品、サービス、電力・ガス、空運、医薬品、銀行、小売り、保険、情報・通信、ゴム製品、金属製品、卸売り、陸運、など。
 一方、値下がり率の大きい業種は、不動産、鉱業、機械、証券・商品先物、繊維製品、非鉄金属、精密機器、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:35 | 市況・概況
2011年02月08日

【銘柄フラッシュ】ソフトブレーンやミヨシ油脂が異彩高となりラサ工業も高い

 8日後場は、中国市場が明日から春節明けの取引開始となり、利上げ懸念が再燃。トヨタ自動車<7203>(東1)は大引け後の四半期決算発表に期待を強めジリジリ値を戻したが終値は前日比変わらず。半面、NY株式の6日続伸や日経平均の底上げを受け、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は前引けの1.3%高から2.3%高と上値を追い東証1部の売買代金1位。

 業種別指数の値上がり率1位は「保険」で、2位は「銀行」。第一生命保険<8750>(東1)は一時13万9700円(2200円高)まで上げ、戻り高値14万800円(1月12日)に接近。

 東証1部の値上がり率1位はソフトブレーン<4779>(東1)で2月2日の増額修正からストップ高を交えて急騰し本日は泡沫投資家ふるい落とし後の再騰とかでストップ高の19.2%高、2位のオーエム製作所<6213>(東1)は1株540円でダイワボウホールディングス<3107>(東1)の買収を材料に連日ストップ高の17.6%高、3位のラサ工業<4022>(東1)は政府の遊休農地活性策を受けてリン鉱石が肥料・農業関連と14.2%高、4位の日本ケミコン<6997>(東1)は昨日発表の四半期決算を材料にゴールドマン・サックス証券の積極判断もあり13.4%高。

 丹青社<9743>(東1)は東証・日証金の信用規制解除を受けて9.2%高、ミヨシ油脂<4404>(東1)は2月15日頃に決算発表を予定し特定のファンがいるとかで後場いきなり急伸し7.9%高。

 宮地エンジニアリンググループ<3431>(東1)は昨日の四半期決算を材料に8.0%高、日本電子材料<6855>(東1)も昨日の四半期決算を材料に7.8%高、フジクラ<5803>(東1)も昨日の四半期決算を材料にJPモルガン証券の積極評価が伝えられ7.7%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:31 | 市況・概況

【株式市場】中国株式の明日休暇明けを控え好決算銘柄や材料株を物色

110208大引け 8日後場の東京株式市場は、主力銘柄がもちあい小動きの中で、引き続き好決算銘柄や材料株の物色が活発。中国株式が明日から春節休暇明けの取引開始となり、中国の利上げ懸念が再燃。全般に上値が重いなかで銀行、保険、倉庫・運輸、不動産、非鉄株などが高い。東証1部の値上がり銘柄数は632銘柄(約38%)だった。

 日経平均は小幅続伸。朝方は1万648円80銭(56円76銭高)まで上げ、後場も1万640円台まで上げる場面を交えて一進一退。大引けは1万635円98銭(43円94銭高)。

 東証1部の出来高概算は21億4335万株、売買代金は1兆4526億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は632(前引けは804)銘柄、値下がり銘柄数は852(前引けは661)銘柄。

 また、東証33業種別指数は前引けと同じ19業種が値上がりし、値上がり率上位は、保険、銀行、倉庫・運輸、情報・通信、非鉄金属、不動産、証券・商品先物、海運、繊維製品、金属製品、サービス、その他製品、機械、など。
 一方、値下がり上位はパルプ・紙、ゴム製品、電力・ガス、卸売り、小売り、建設、その他金融、ガラス・土石、鉱業、水産・農林、鉄鋼、医薬品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:38 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】三井住友FGが高く好決算のシミックや日本ケミコン急伸

 8日前場は、四半期決算の好調な銘柄や材料株の物色が活発。NY株式の6日続伸や日経平均の底上げを受け、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が1.3%高で東証1部の売買代金1位など、大手銀行株が堅調。三菱地所<8802>(東1)は2.6%高など不動産株もしっかり。

 東証1部の値上がり率1位はシミック<2309>(東1)で昨日発表の四半期決算を材料に14.2%高、2位のコロナ<5909>(東1)はPBR激安として最近の全体相場底上げに乗る形で12.3%高、3位のアートコーポレーション<9030>(東1)は経営陣による買収の1株1800円に向けて急接近し12.3%高。

 日本ケミコン<6997>(東1)は昨日発表の四半期決算を材料にゴールドマン・サックス証券の積極判断もあり12.3%高、日本ハム<2282>(東1)も昨日発表の四半期決算を材料に同証券の評価が出て6.4%高。

 三井金属<5706>(東1)は昨日発表の四半期決算を材料に昨年来の高値を更新、DOWAホールディングス<5714>(東1)は本日決算発表の予定で三井金属をみて昨年来の高値となった。

 フルヤ金属<7826>(JQS)は田中貴金属工業への第三者割当増資を材料に急伸4.2%高。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:12 | 市況・概況

【株式市場】自動車などは上値重いが好決算銘柄や材料株の物色は活発

110208前引け 8日前場の東京株式市場は、好決算銘柄や材料株の物色が活発。円相場が反騰気味に転じ対ユーロで111円台の円高傾向になったこともあり、自動車、精密機器などは上値が重く、一方、NY株式の6日続伸など、最近の内外株価の堅調さを映して銀行、保険、不動産、証券などが高い。非鉄株は高値続出。東証1部の値上がり銘柄数は804銘柄(約48%)だった。

 日経平均は小幅続伸。朝方は1万648円80銭(56円76銭高)まで上げ、その後も堅調に推移し、前引けは1万626円03銭(33円99銭高)。

 東証1部の出来高概算は9億6881万株、売買代金は6437億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は804銘柄、値下がり銘柄数は661銘柄。

 また、東証33業種別指数は19業種が値上がりし、値上がり率上位は、保険、不動産、非鉄金属、情報・通信、銀行、倉庫・運輸、繊維製品、証券・商品先物、サービス、金属製品、海運、機械、など。
 一方、値下がり上位は、ゴム製品、パルプ・紙、建設、卸売り、ガラス・土石、水産・農林、小売り、鉄鋼、電力・ガス、医薬品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:38 | 市況・概況
2011年02月07日

【銘柄フラッシュ】三井化学が昨年来の高値、買収のアートコーポレーションはストップ高

 7日後場は、引き続き四半期決算の好調な銘柄や材料株を物色する動きが活発で、日東紡<3110>(東1)三井化学<4183>(東1)は前週末の決算を好感し昨年来の高値、日立製作所<6501>(東1)は3日の決算発表にNY株の連日高が加わり高東証1部の売買代金1位で2.3%高の昨年来高値。

 東証1部の値上がり率1位は経営陣による買収のアートコーポレーション<9030>(東1)となりストップ高の23.2%高、同じ材料で前場上げたカルチュア・コンビニエンス・クラブ<4756>(東1)も10.5%高で頑強。2位のオーエム製作所<6213>(東1)ダイワボウホールディングス<3107>(東1)による公開買い付けを材料にストップ高の21.3%高、3位は決算好調のゴールドウイン<8111>(東1)で19.1%高。

 荏原<6361>(東1)は好決算と増額・復配を好感し後場一段上げて14.2%高。ニッセンホールディングス<8248>(東1)はネット通販業界好調と伝えられ13.5%高、日本M&Aセンター<2127>(東1)は買収・合併の増加傾向を受けて12.2%高。

 日本パーカライジング<4095>(東1)は好決算と増額を好感し10.1%高、山善<8051>(東1)は14時の増額・増配発表を好感し9.0%高、古河電池<6937>(東1)も14時の増額を好感し7.9%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:07 | 市況・概況

【株式市場】好決算銘柄などの物色活発で日経平均は今年の高値を更新

110207大引け 7日後場の東京株式市場は、全般堅調。日経平均は1月13日につけた戻り高値を朝方更新。NY株の続伸などを背景に四半期決算の好調な銘柄や材料株の物色が活発で、東証1部の値上がり銘柄数は1164銘柄(約70%)だった。

 日経平均は続伸。朝寄り後に1万644円21銭(100円69銭高)をつけ、1月13日につけた戻り高値1万620円57銭を更新。後場は1万600円をはさんで横ばいとなり、大引けは1万592円04銭(48円52銭高)。

 東証1部の出来高概算は21億5984万株、売買代金は1兆4320億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は1164(前引けは1152)銘柄、値下がり銘柄数は372(前引けは359)銘柄。

 また、東証33業種別指数は29業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位は、海運、非鉄金属、精密機器、ゴム製品、倉庫・運輸、小売り、機械、その他金融、ガラス・土石、化学、保険、証券・商品先物、鉱業、銀行、不動産など。
 一方、値下がり率の大きい業種は、鉄鋼、食品、水産・農林、空運だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:30 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】復配の荏原が急騰し日立製作所は連日高値、思惑のキトーも高い

 7日前場は、NY株式の前週末112ドル高続伸を背景に12月締めの四半期決算の好調な銘柄を物色する動きが活発。日立製作所<6501>(東1)が東証1部の売買代金1位で2.1%高の昨年来高値となり、好決算と復配の荏原<6361>(東1)は11.9%高で戻り高値。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)などのメガバンクはそろって堅調。

 東証1部の値上がり率1位は荷揚げ機器のキトー<6409>(東1)で低PBRの軽量株との見方で1月発表の中期計画を手がかりに17.4%ストップ高、2位のニッセンホールディングス<8248>(東1)はネット通販業界好調と伝えられ12.9%高、3位は荏原<6361>(東1)の11.9%高。

 経営陣による買収のカルチュア・コンビニエンス・クラブ<4756>(東1)は10.7%高、同じくアートコーポレーション<9030>(東1)はストップ高買い気配の23.2%高のまま値つかず。

 ゴールドウイン<8111>(東1)は好決算を材料に8.3%高、サンリオ<8136>(東1)も好決算を材料に8.1%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:06 | 市況・概況

【株式市場】NY株高など好感し日経平均は今年に入っての高値を更新

110207前引け 7日前場の東京株式市場は、全般底上げムードとなり、日経平均は1月13日につけた戻り高値を更新。NY株式の前週末112ドル高、対ユーロでの円安などが買い安心感を広げた。銀行、証券、不動産などが高く、海運、倉庫・運輸は港湾整備と高速道路の無料化策も手伝い堅調。東証1部の値上がり銘柄数は1152銘柄(約69%)だった。

 日経平均は続伸。朝寄り後に1万644円21銭(100円69銭高)となり、1月13日につけた戻り高値1万620円57銭を更新。前引けは1万616円05銭(72円53銭高)。

 東証1部の出来高概算は10億2099万株、売買代金は6428億円。1部上場1671銘柄のうち、値上がり銘柄数は1152銘柄、値下がり銘柄数は359銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種が値上がりし、値上がり率上位は、海運、その他金融、非鉄金属、鉱業、倉庫・運輸、精密機器、証券・商品先物、ゴム製品、不動産、銀行、機械、卸売り、化学、ガラス・土石、など。
 一方、値下がり率の大きい業種は、鉄鋼、食品、水産・農林、空運、繊維製品、パルプ・紙、金属製品、医薬品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:38 | 市況・概況
2011年02月06日

【外国為替市場展望】米国国債入札と米国長期金利の動向が注目点

【外国為替市場フューチャー:1月31日〜2月4日】

■要人発言も材料視の可能性

為替市場フューチャー 前週(1月31日〜2月4日)の外国為替市場で、ドル・円相場は、週前半はエジプトの政情不安定化懸念などでドル安・円高方向、週後半は米国の長期金利上昇などでドル高・円安方向となり、方向感に欠ける展開だった。週末4日のニューヨーク市場では、一時1ドル=82円40銭台までドル買い・円売りが進んだ。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が日本国債の格付けを引き下げた影響は一時的なものにとどまり、前週は特に材料視されなかった。

 来週(2月7日〜2月10日)は、米国で8日に3年債、9日に10年債、10日に30年債の入札が予定されており、米国国債の入札結果次第では、外国為替市場のドル・円相場が動意付く可能性も指摘されている。前週末4日には米国新発10年物国債利回りが3.6%台まで上昇するなど、足元では米国長期金利がやや上昇傾向を強めてきただけに、入札結果が注目されるだろう。

 ドル・円相場については、1月の米FOMC(連邦公開市場委員会)、S&Pによる日本国債の格付け引き下げ、エジプトの政情不安定化懸念などで動意付いても、影響は一時的、限定的なものにとどまり、全体としては1ドル=81円近辺〜83円近辺のレンジで、膠着感の強い展開が続いている。

 前週末4日には、1月米雇用統計の発表を受けて米国の景気回復期待が高まり、米国の長期金利が上昇しているが、週明けには日本の長期金利も連動して上昇することが予想され、日米金利差が急速に拡大する可能性は低いだろう。また3月の年度末に向けて、1ドル=83円台〜84円台での、日本の輸出企業のドル売り・円買い需要が膨らむとの見方もあり、当面はドル高・円安、ドル安・円高の、どちらか一方向に傾く可能性が低い状況だろう。

 米国の景気回復期待を背景として、中期的にドル高・円安の進行を予想する見方も増えているが、基本的には、米FRB(連邦準備制度理事会)による国債買い取りが11年6月末で終了するのか、前倒しで終了するのか、出口戦略に向かうのか、量的緩和策を継続するのか、追加緩和策があるのかなど、米FRBの金融政策に対する見方が最大の焦点となる。

 またユーロ・円相場に関しても、前週(1月31日〜2月4日)は方向感に欠ける展開だった。エジプト政情不安定化懸念などで1ユーロ=111円台でスタートし、その後は1ユーロ=112円台でモミ合う展開だった。

 しかし、ECB(欧州中央銀行)が金利据え置きを発表し、トリシェECB総裁の記者会見でも早期利上げの思惑が後退したため、週後半にはユーロ売り・円買いの展開となった。週末4日には一時1ユーロ=110円台後半まで円が上昇した。4日のニューヨーク市場では、EU首脳会議でEFSF(欧州金融安定基金)の融資能力拡大などを検討することで合意したため、ややユーロが買い戻されて1ユーロ=111円台半ばで推移した。

 来週(2月7日〜2月10日)のユーロ・円相場に関しても、当面はエジプト政情不安定化懸念、トリシェECB総裁の発言と早期利上げに対する思惑がポイントになるだろう。

 EU域内諸国の財政不安問題についての警戒感は後退しているが、4月以降にはポルトガルやスペインの国債大量償還が控えているだけに、早期利上げに対する思惑が優勢になったとしても、一方的にユーロが買われる展開も予想しづらい。財政危機国に対する支援策の状況次第では、再びユーロ売りが広がる可能性も高いだけに、ユーロ安定策として期待されているEFSFの融資規模拡大について、具体策の議論が進むかどうかが焦点だろう。

 中国関連では、胡錦濤国家主席の米国公式訪問で人民元問題に具体的な進展がなく、外国為替市場への影響も限定的だった。当面は、春節(旧正月)明けの2月9日以降の早い時期に、利上げが実施されるかが注目点だろう。

 また、来週の注目スケジュールとしては、国内では7日の白川日銀総裁の講演(日本外国人特派員協会)、12月景気動向指数速報値、8日の12月経常収支、1月対外および対内証券投資、景気ウォッチャー調査、9日の1月消費動向調査、国会での党首討論、10日の12月機械受注、1月企業物価指数などがあるだろう。

 海外では、7日のトリシェECB総裁の講演、12月米消費者信用残高、9日の米住宅ローン・借り換え申請指数、バーナンキ米FRB議長の議会証言、英中銀金融政策委員会(10日まで)、10日の米新規失業保険申請件数、1月米財政収支、11日の12月米貿易収支、2月米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。特に、トリシェECB総裁の講演と、バーナンキ米FRB議長の議会証言が注目されるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:31 | 市況・概況

【外国為替市場を徹底検証】エジプト政情の影響は一時的で方向感に欠ける展開

【外国為替市場フラッシュ:1月31日〜2月4日の週】

■エジプト政情不安定化懸念で円買い

為替市場フラッシュ 1月31日〜2月4日の週の外国為替市場で、ドル・円相場は方向感に欠ける展開だった。エジプトの政情不安定化懸念を背景として、前週末(1月28日)のニューヨーク市場で、リスク回避の円買いが強まった流れを引き継ぎ、東京市場でも週前半の1月31日は1ドル=82円近辺でスタートした。その後もドルが主要通貨に対して売られる動きが強まり、週前半はドル安・円高方向の展開だった。2月1日は1ドル=81円台後半、2日は1ドル=81円台前半〜半ばに円が上昇した。

 週後半には、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の講演、1月米雇用統計などを控えて様子見ムードを強めたが、3日と4日は、米国の長期金利上昇などを受けて、1ドル=81円台半ば〜後半と、やや円が下落した水準でモミ合った。

 なお週末4日のニューヨーク市場では、1月米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比3万6千人増加にとどまり、市場予想を大幅に下回ったため、発表直後には失望感で1ドル=81円台前半に円が上昇した。しかしその後は、豪雪による影響との見方が広がり、一転して1ドル=82円40銭近辺までドル買い・円売りの動きとなった。景気回復への期待が高まる形となり、米国新発10年物国債利回りが3.6%台まで上昇し、ドルを買う動きが優勢となった。

 ドル・円相場については、エジプトの政情不安定化懸念などで一時的に動意付いても、全体としては膠着感の強い展開が続いている。1月米雇用統計の発表で米国の景気回復期待が高まり、週末4日には米国の長期金利が上昇しているが、週明けには日本の長期金利も連動して上昇するだろう。3月の年度末に向けて、日本の輸出企業のドル売り・円買い需要が膨らむとの見方もある。当面はどちらか一方向に傾く可能性は低いだろう。

 基本的には、米FRBによる国債買い取りが11年6月末で終了するのか、出口戦略に向かうのか、量的緩和策を継続するのか、追加緩和策があるのかなど、米FRBの金融政策に対する見方が最大の焦点となる。

 1月31日〜2月4日の週は、ユーロ・円相場についても、前週末のエジプト政情不安定化懸念で円を買う流れを引き継ぎ、週初1月31日の東京市場は1ユーロ=111円台でスタートした。その後は、3日のECB(欧州中央銀行)理事会およびトリシェECB総裁の記者会見を控えて、1ユーロ=112円台でモミ合う展開だった。

 しかしECBが金利据え置きを発表し、早期利上げの思惑が後退したため、週後半にはユーロ売り・円買いの展開となった。週末4日には一時1ユーロ=110円台後半まで円が上昇した。なお4日のニューヨーク市場では、EU首脳会議でEFSF(欧州金融安定基金)の融資能力拡大などを検討することで合意したことを受けて、ややユーロが買い戻され1ユーロ=111円台半ばで推移している。

 ユーロ・円相場に関しては、EU域内諸国の財政不安問題に対する警戒感が和らいでいるため、当面はトリシェECB総裁の発言や早期利上げに対する思惑がポイントになるだろう。しかし4月以降には、ポルトガルやスペインの国債大量償還が控えているだけに、一方的にユーロが買われる展開も予想しづらい。財政危機国に対する支援策の状況次第では、再びユーロ売りが広がる可能性も高いだけに、EFSFの融資規模拡大について具体策の議論が進むかどうかが焦点だろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 08:29 | 市況・概況
2011年02月05日

【相場展望】日経平均株価が1月13日の戻り高値を突破できるかがポイント

【株式市場フューチャー(2月7日〜10日)】

■米国株高や業界再編期待などで強基調だが・・

来週の相場展望 前週(1月31日〜2月4日)の日本株式市場では、日経平均株価(225種)が2週連続の上昇となり、終値ベースで1万500円台を回復した。エジプトの政情不安定化などが懸念材料となり、週初は売り優勢でスタートしたものの、ダウ工業株30種平均株価の1万2000ドル大台回復など米国株高を好感し、日本株式市場でも買いが優勢になった。新興国市場からの資金シフトを指摘する声も聞かれた。

 また国内主要企業の好決算、国内鉄鋼セクターでの大型経営統合の発表なども好感された。先物の買い戻しも相場を押し上げ、全体として週後半は強基調となった。チャート面で見ると、25日移動平均線(1万432円)を突破し、12月SQ値(1万420円)ラインと1月SQ値(1万470円)ラインも回復した形である。

 来週(2月7日〜10日)(11日は祝日のため休場)の日本株式市場については、前週末4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均株価、ナスダック総合株価指数ともに上昇しており、米国株高を受けて週初の7日は堅調なスタートになるだろう。

 エジプトの政情不安定化懸念、米国株式市場の高値警戒感、外国為替市場の動向、9日に再開される中国・上海株式市場の動向などに注意が必要であり、さらに10日のオプションSQ算出、11日〜13日の3連休を控えて買い手控えムードが広がる可能性も考えられるが、主要企業の好決算が相次いでいることに加えて、業界再編関連も主要なテーマとなるだろう。市場には強気ムードが広がり始めており、全体として強基調の展開となりそうだ。

 主要企業の10年10〜12月期決算に対する反応については、ここまでの状況を見る限りでは、発表直後の反応はまだら模様である。市場の期待が過大なだけに、好決算でも売り込まれている銘柄は少なくない。ただし、徐々に落ち着きを取り戻し、あらためて好業績に対する見直し買いが入るだろう。

 新日本製鉄<5401>住友金属工業<5405>は3日、12年10月の経営統合を目指すと発表した。独占禁止法のクリアが条件となるが、グローバルな競争力強化という点で評価が高く、公正取引委員会が認可する可能性も高いとの見方が優勢になっている。この大型経営統合をきっかけとして、素材セクターにとどまらず、幅広いセクターで業界再編が加速するとの期待が広がっていることも、相場を押し上げる要因となるだろう。

 ただしチャート面で見れば、直近戻り高値(取引時間中ベースで1月13日の1万620円57銭、終値ベースで1月13日の1万589円76銭)の突破がポイントになる。前週末4日の終値1万543円52銭は、25日移動平均線(1万432円)を突破し、12月SQ値(1万420円)ラインと1月SQ値(1万470円)ラインも回復した。しかし一方で、取引時間中ベースの週間安値(1月31日の1万182円57銭)が、1月24日の1万278円81銭、1月21日の1万257円99銭を割り込んでいる。終値ベースの週間安値(1月31日の1万237円92銭)も、1月21日の1万274円52銭を割り込んでいる。下値を切り下げる形となっているだけに、直近戻り高値を突破できなければ、再び弱気ムードが台頭する可能性も考えられる。

 なお、来週の注目スケジュールとしては、国内では7日の白川日銀総裁の講演(日本外国人特派員協会)、12月景気動向指数速報値、8日の12月経常収支、1月対外および対内証券投資、景気ウォッチャー調査、9日の1月消費動向調査、国会での党首討論、10日の12月機械受注、1月企業物価指数などがあるだろう。

 また海外では、7日のトリシェECB(欧州中央銀行)総裁の講演、12月米消費者信用残高、9日の米住宅ローン・借り換え申請指数、バーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長の議会証言、英中銀金融政策委員会(10日まで)、10日の米新規失業保険申請件数、1月米財政収支、11日の12月米貿易収支、2月米ミシガン大学消費者信頼感指数速報値などがあるだろう。バーナンキ米FRB議長は3日の講演で、景気は上向いているが失業率が正常な水準に戻るには数年を要すると発言している。なお中国・上海株式市場は2月9日、香港株式市場は2月7日から再開となる。

 エジプト政情不安定化問題については、引き続き予断を許さず、周辺諸国への波及も懸念要因だが、現政権に対する米国などの政治的圧力が増しており、大きな混乱は避けられるのではないかと警戒感が後退している。また欧州の財政不安問題については、4月の国債大量償還に向けて不安再燃に対する警戒が必要だが、EFSF(欧州金融安定基金)の融資規模拡大に向けての議論が進むのではないかという期待で、警戒感が後退している。さらに、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)による日本国債の格付け引き下げの影響については、ほとんど材料視されなくなった。

 一方で、中国の金融引き締め策については、実際に利上げが発表されればアク抜けとなる可能性も指摘されているが、市場が再開される2月9日以降には一時的に警戒感が台頭する可能性があるだろう。また中国、インド、ブラジルなどの新興国では、インフレ進行懸念で利上げが相次いでいるため、新興国の経済成長減速や世界景気への悪影響、世界的な過剰流動性の後退などを懸念する見方も増えている。さらに食糧、非鉄金属、エネルギー価格上昇の世界景気への悪影響も、弱材料視される可能性があるだろう。

 当面は景気回復に対する確信が持てない状況である。しかし徐々に、各種経済指標などで先進国の景気回復が鮮明になり、株価も上げ足を加速する可能性が高いだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:34 | 市況・概況