[市況・概況]の記事一覧
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記事一覧 (01/27)【株式市場】一時円高に振れ軟調に転換するなか好決算の銘柄を物色
記事一覧 (01/27)【銘柄フラッシュ】TACや学研ホールディングスが急伸しグリーは反発
記事一覧 (01/27)【株式市場】円は反発気味だが四半期好決算の銘柄を物色し全般反発
記事一覧 (01/26)【株式市場を検証】輸出関連中心に利益確定売り優勢だが下値も限定的
記事一覧 (01/26)【銘柄フラッシュ】物色が好決算株に移り小野測器や東京個別指導学院が急伸
記事一覧 (01/26)【株式市場】イタリアの国債入札で手控え模様のなか好決算銘柄に敏感
記事一覧 (01/26)【銘柄フラッシュ】日本金属や共栄タンカーが高くNTTドコモは堅調続伸
記事一覧 (01/26)【株式市場】「連騰疲れ」もあり全般一服の中トヨタ自動車など続伸
記事一覧 (01/25)【株式市況を検証】円安好感して輸出関連中心に買い戻し継続
記事一覧 (01/25)【銘柄フラッシュ】ケイヒンや東洋埠頭が急伸しタカキューは後場急動意
記事一覧 (01/25)【株式市場】貿易赤字による円安を好感し一段高で8900円台を回復
記事一覧 (01/25)【銘柄フラッシュ】共栄タンカーが売買代金2位の活況で明治海運はストップ高
記事一覧 (01/25)【株式市場】トヨタ自動車が戻り高値など全般続伸し材料株物色も活発
記事一覧 (01/24)【株式市況を検証】株価指数への寄与度の高い銘柄の上昇が株価指数を支える形
記事一覧 (01/24)【銘柄フラッシュ】日本橋梁やピーエス三菱が出直り明治海運は急伸
記事一覧 (01/24)【株式市場】日経平均は一時8800円台だが自動車株など後場は一服
記事一覧 (01/24)【銘柄フラッシュ】明治海運が急伸しファーストリテイリングは高値
記事一覧 (01/24)【株式市場】ユーロ高・円安を好感し日経平均は11月4日以来の8800円台
記事一覧 (01/23)【株式市況を検証】東証1部市場の売買代金は4営業日連続で1兆円を上回る
記事一覧 (01/23)【銘柄フラッシュ】東天紅や「K氏」関連株の虹技が高くグリーやオリンパスも高い
2012年01月27日

【株式市場】一時円高に振れ軟調に転換するなか好決算の銘柄を物色

■東証1部銘柄は38%が堅調

 27日後場の東京株式市場は、中盤から軟調に転じて一進一退。円相場が一時1ドル76円台に戻る円高基調になったため、見送り気分が広がった。前場堅調だったキヤノン<7751>(東1)が軟調に転換。ホンダ<7267>(東1)は軟調の幅を拡大。半面、四半期決算の好調な銘柄を物色する動きは活発だった。大幅な最終赤字の見通しを発表したNEC<6701>(東1)は朝方を安値に一進一退のまま156円(12円安)。東証1部の値上がり銘柄数は639銘柄(約38%)だった。

 日経平均は小反落。後場は、13時過ぎに8810円89銭(38円58銭安)まで下げ、終値は8841円22銭(8円25銭安)。

 東証1部の出来高概算は、19億3788万株、売買代金は1兆1214億円。1部上場1674銘柄のうち、値上がり銘柄数は639(前引けは814)銘柄、値下がり銘柄数は881(前引けは663)銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種(前引けは21業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、卸売り、石油・石炭、水産・農林、パルプ・紙、食料品、ゴム製品、非鉄金属、電力・ガス、倉庫・運輸、など。
 一方、値下がりした銘柄は、証券・商品先物、鉄鋼、海運、その他製品、保険、ガラス・土石、輸送用機器、銀行、電気機器、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:35 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】TACや学研ホールディングスが急伸しグリーは反発

 27日前場は、円が対ユーロで100円台前半に戻り、やや強含み反発となったものの、今週前半までの円高懸念は後退。三井物産<8031>(東1)が東証1部の売買代金1位になり2.9%高、トヨタ自動車<7203>(東1)は0.2%安の小反落ながら売買代金2位。グリー<3632>(東1)は売買代金6位で反発となり2.4%高。

 NEC<6701>(東1)は大幅な最終赤字の見通しの発表を受けて7.1%安となったものの、朝方を安値に持ち直し前場は「陽線」。

 東証1部の値上がり率1位はTAC<4319>(東1)の29.4%ストップ高となり大学の秋入学が広がれば資格取得講座などの利用拡大との思惑で10時頃から動く特定の投機筋が介入したとされ急伸、2位はすてきナイスグループ<8089>(東1)の28.7%ストップ高となり住宅資材のため復興関連株の最出遅れとされて急伸、3位は学研ホールディングス<9470>(東1)の10.1%高となり大阪市の橋下市長が学習塾費の補助支給に前向きとされて急伸。

 トリドール<3397>(東1)はセルフうどん好調で四半期利益過去最高とのの観測報道を材料に高値更新の7.9%高、日本道路<1884>(東1)は豪雪の年の道路補修増加を材料に6日ぶり高値更新の3.8%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:15 | 市況・概況

【株式市場】円は反発気味だが四半期好決算の銘柄を物色し全般反発

■東証1部銘柄は39%が堅調

 27日前場の東京株式市場は、全般強もみ合い。円相場は対ユーロで100円台前半に戻り、円の強含みになったものの、今週前半までの円高懸念は後退。大手商社、機械・精密などが堅調。四半期決算の好調な銘柄への反応も機敏だった。大幅な最終赤字の見通しを発表したNEC<6701>(東1)は朝方を安値に持ち直し156円(12円安)。東証1部の値上がり銘柄数は814銘柄(約49%)だった。

 日経平均は反発。10時過ぎに8886円02銭(36円55銭高)まで上げ、前引けは8885円09銭(35円62銭高)。

 東証1部の出来高概算は、9億8659万株、売買代金は5350億円。1部上場1674銘柄のうち、値上がり銘柄数は814銘柄、値下がり銘柄数は663銘柄。

 また、東証33業種別指数は21業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、卸売り、石油・石炭、パルプ・紙、ゴム製品、非鉄金属、水産・農林、機械、食料品、精密機器、など。
 一方、値下がりした銘柄は、その他製品、海運、証券・商品先物、空運、ガラス・土石、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:50 | 市況・概況
2012年01月26日

【株式市場を検証】輸出関連中心に利益確定売り優勢だが下値も限定的

【日経平均株価は3営業日ぶり反落、TOPIXは8営業日ぶり反落】

■東証1部市場の売買代金は2営業日連続で1兆円を上回る

 26日は、日経平均株価が前日比34円22銭(0.39%)安の8849円47銭と3営業日ぶりに反落した。一方、TOPIXは前日比2.79ポイント(0.36%)安の764.61と8営業日ぶりに反落した。急ピッチの戻りで短期的な過熱感が警戒され、輸出関連を中心に利益確定売りが優勢になった。日経平均株価の日中値幅は59円67銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆243億円となり、前日の1兆1392億円に比べて減少したが、2営業日連続で1兆円を上回った。

 前日25日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均株価は前日比81ドル21セント(0.64%)高の1万2756ドル96セントとなり、3営業日ぶり反発した。前半は米ボーイングなどの決算に対する失望感で売りが優勢となり、前日比95ドル63セント安まで下落する場面もあった。しかし、米FOMC(連邦公開市場委員会)声明が「異例の低金利水準を少なくとも14年終盤まで継続する」「2%のインフレーションを目標にする」としたことや、記者会見でバーナンキ米FRB(連邦準備制度理事会)議長が量的緩和策第3弾(QE3)に含みを持たせたことを好感して切り返し、上昇に転じた。S&P500株価指数は前日比0.87%高と反発した。ナスダック総合株価指数は前日比1.14%高と続伸した。

 この流れに対して日経平均株価は前日比6円80銭高と小幅に買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き280万株の買い越し観測だった。寄り付き後は上値を追う動きが見られず、前日終値付近の狭いレンジでモミ合う展開となった。急ピッチの戻りで短期的な過熱感が強まっているうえに、前日の米FOMC通過後に外国為替市場のドル・円相場で円安がやや一服したことも買い手控えムードにつながった。午前の終盤には下落幅をやや広げる展開となった。

 午後に入ると、日経平均株価8800円台半ばでモミ合う展開となり、膠着感を強めた。ただし取引終了にかけて、この日の安値を付ける展開となった。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄577(全体の34%)、値下がり銘柄938(全体の56%)だった。セクター別には、輸出関連や中国関連を中心に利益確定売りが優勢になり、ガラス・土石、機械、電機・精密、メガバンク、証券などが下落した。一方で、非鉄金属、情報・通信、不動産などが上昇した。自動車は高安まちまちだった。橋梁や電線など復興需要関連の低位材料株への物色は一服感を強めた。

 東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のトヨタ自動車(7203)、4位の東京電力(9501)、5位のソフトバンク(9984)、9位の商船三井(9104)、10位の共栄タンカー(9130)は上昇した。また23位のMUTOHホールディングス(7999)も大幅上昇した。一方で、2位のファナック(6954)、3位のコマツ(6301)、6位のホンダ(7267)、7位のグリー(3632)、8位の三井住友FG(8316)、11位のディー・エヌ・エー(2432)、12位の三菱UFJFG(8306)は下落した。

 日経平均株価、TOPIXともに下落したが、一段と売り込む動きも見られず、全体としては売り買いが交錯する展開だった。急ピッチの戻りで短期的な警戒感が強まっていただけに、スピード調整の範囲と言えるだろう。東証1部市場の売買代金も1兆円台であり、地合い改善は鮮明になっている。ただし本格的な戻り相場がスタートするためには、スピード調整を挟みながら、物色の広がりや循環につながるかがポイントになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 20:00 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】物色が好決算株に移り小野測器や東京個別指導学院が急伸

 26日後場は、材料株物色のホコ先が仕手系海運株から四半期決算の好調な銘柄にシフトする印象になり、13時に業績予想の増額修正と配当見込みを発表した小野測器<6858>(東1)が直後に80円ストップ高と急伸したまま、東証1部の値上がり率1位の36.2%高。売買代金1位は前場2位のトヨタ自動車<7203>(東1)となり、円相場の軟調小動きと世界販売台数の上乗せを好感し、連日戻り高値の0.4%高。

 NTTドコモ<9437>(東1)は昨日首都圏で通信障害発生と伝えられたものの反応薄で堅調なまま0.6%高。前場は売買代金・出来高とも1位の東京電力<9501>(東1)は公的資金の受け入れ観測を好感したまま5.5%高となり、売買代金は4位、出来高は2位。

 東証1部の値上がり率1位は小野測器<6858>(東1)の36.2%ストップ高となり13時の業績予想増額と配当見込みの発表を好感し急伸、2位は前場1位の日本金属<5491>(東1)となりステンレス市況に下げ渋り感と伝えられたことを好感し17.2%高で11月の戻り高値を一気に更新、3位の東京個別指導学院<4745>(東1)は後場いきなり動意づき2月決算の好調観測などがあるとかで15.4%高。

 MUTOHホールディングス<7999>(東1)は大引けにかけて尻上がりとなり11.2%高と昨年来の高値を4日連続更新しアト講釈ではキヤノンマーケティングジャパン<8060>(東1)による業務用プリンター大手・昭和情報機器<6922>(JQS)の完全子会社化に絡むとの見方も。

 日本橋梁<5912>(東1)は復興関連の軽量株の顔として売買活発だが前場の7.3%高に対し大引けは5.5%高、昨日ストップ高の共栄タンカー<9130>(東1)は本日から規制が発動され一時26%高と大幅続伸したものの後場は一服となり1円高の0.5%高だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:23 | 市況・概況

【株式市場】イタリアの国債入札で手控え模様のなか好決算銘柄に敏感

■東証1部銘柄は34%が高い

 26日後場の東京株式市場は、やや水準を下げて一進一退。日本時間の今夜イタリア国債の入札があると伝えられ、手控える姿勢があった。TOPIX(東証株価指数)は昨日で7日続伸のため、連騰疲れの一服との見方も。ただ、東証1部の売買代金1位トヨタ自動車<7203>(東1)は世界販売台数の計画上乗せを好感し、連日の戻り高値となったあとも0.4%高。好決算銘柄への反応も機敏で、13時に業績予想の増額修正と配当見込みを発表した小野測器<6858>(東1)は直後に80円ストップ高と急伸したまま値上がり率1位。東証1部の値上がり銘柄数は577銘柄(約34%)だった。

 日経平均は小反落。後場は8834円93銭(48円76銭安)まで下げる場面があり、終値は8849円47銭(34円22銭安)。

 東証1部の出来高概算は、19億5639万株、売買代金は1兆243億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は577(前引けは585)銘柄、値下がり銘柄数は938(前引けは871)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(前引けは7業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、石油・石炭、非鉄金属、電力・ガス、情報・通信、空運、不動産、など。
 一方、値下がりした業種は、ガラス・土石、ゴム製品、海運、証券・商品先物、機械、鉱業、保険、電気機器、卸売り、銀行、その他製品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:33 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】日本金属や共栄タンカーが高くNTTドコモは堅調続伸

 26日前場は、円相場が昨日に続き1ドル77円台後半、1ユーロ101円台の円安基調となったものの、TOPIX(東証株価指数)が昨日で7日続伸とあって、連騰疲れの一服感。
ただ、トヨタ自動車<7203>(東1)は世界販売台数の計画上乗せを好感し0.1%高となり、東証1部の売買代金2位で連日の戻り高値。売買代金1位は東京電力<9501>(東1)となり公的資金の受け入れが伝えられ、出来高も1位で6.9%高。

 NTTドコモ<9437>(東1)は小幅続伸の0.6%高となり、昨日首都圏で発生した通信障害には反応薄。

 東証1部の値上がり率1位は日本金属<5491>(東1)の20.7%高となりステンレス市況に下げ渋り感と伝えられたことを好感し11月の戻り高値を一気に更新、2位は共栄タンカー<9130>(東1)の12.1%高となり信用取引規制が入ったものの昨日のストップ高に続きホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に連騰、3位は日本金属工業<5479>(東1)の11.3%高となりステンレス市況の下げ渋り感を材料に2ケタ株の手軽さを発揮。

 東天紅<8181>(東1)は仕手人気再燃と3日ぶりの急反発となり10.5%高、日本橋梁<5912>(東1)は復興関連の軽量株の顔として7.3%高だったものの昨日は大引けにかけて急速に値を消して前日比マイナスになったため及び腰。

一方、日本航空電子工業<6807>(東1)は昨日発表の四半期決算を好感し戻り高値を更新の6.4%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:07 | 市況・概況

【株式市場】「連騰疲れ」もあり全般一服の中トヨタ自動車など続伸

■東証1部銘柄は35%が高い

 26日前場の東京株式市場は、全般もみあい。TOPIX(東証株価指数)が昨日で7日続伸となり、連騰疲れとあって一服感。円相場は昨日に続き1ドル77円台後半、1ユーロ101円台だったものの、円安方向への「歩み」が止まったとして模様ながめの姿勢もあった。東証1部の売買代金1位は東京電力<9501>(東1)となり、公的資金の受け入れ観測と3年後の黒字計画が伝えられ14円高の216円。トヨタ自動車<7203>(東1)は世界販売台数の計画上乗せを好感し、売買代金2位で連日の戻り高値となり、4円高の2881円。東証1部の値上がり銘柄数は585銘柄(約35%)だった。

 日経平均は小反落。8880円をはさんで小動きを続け、前引けは8847円35銭(36円34銭安)。

 東証1部の出来高概算は、10億9390万株、売買代金は5129億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は585銘柄、値下がり銘柄数は871銘柄。

 また、東証33業種別指数は7業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、非鉄金属、電力・ガス、不動産、石油・石炭、金属製品、情報・通信。
 一方、値下がりした業種は、海運、鉱業、ガラス・土石、ゴム製品、保険、証券・商品先物、電気機器、機械、その他製品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:43 | 市況・概況
2012年01月25日

【株式市況を検証】円安好感して輸出関連中心に買い戻し継続

【日経平均株価は続伸、TOPIXは7営業日続伸】

■東証1部市場の売買代金は2営業日ぶりに1兆円を上回る

 25日は、日経平均株価が前日比98円36銭(1.12%)高の8883円69銭と続伸し、終値ベースでは10月31日(8988円39銭)以来の水準に回復した。TOPIXは前日比10.00ポイント(1.32%)高の767.40と7営業日続伸し、終値ベースで10月28日(771.43)以来の水準に回復した。短期的な過熱感も警戒されるが、為替が円安方向に傾いたことを好感して輸出関連を中心に買い戻しが継続した。日経平均株価の日中値幅は95円53銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆1392億円となり、2営業日ぶりに1兆円を上回った。

 前日24日の米国株式市場は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比33ドル07セント(0.26%)安の1万2675ドル75セントと小幅続落した。戻り高値圏で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、23日のユーロ圏財務相会合でギリシャ債務交換交渉が合意に至らなかったことを嫌気して売りが先行した。前半には前日比95ドル28セント安まで下落幅を広げる場面もあった。しかし企業業績に対する期待も強く、後半は下落幅を縮小して下げ渋る展開だった。S&P500株価指数は前日比0.10%安と6営業日ぶりに小幅反落した。ナスダック総合株価指数は前日比0.09%高と3営業日ぶりに小幅反発した。

 この流れに対して日経平均株価は前日比56円68銭高と買い優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き50万株の売り越し観測だったが、日経平均株価は徐々に上昇幅を広げるじり高の展開となった。外国為替市場で対ドル、対ユーロともに円安方向に傾いたことを好感した。24日の米国株式市場の取引終了後に米アップルが好決算を発表したことも支援材料だった。日本の11年通年の貿易収支が31年ぶりの赤字となったことについては、外国為替市場では円売り方向に反応し、株式市場では円安を好感した。

 午後に入っても、徐々に上昇幅を広げる展開が続いた。日経平均株価は前日比126円29銭高の8911円62銭まで上昇する場面もあった。終盤には利益確定売りが出て8900円台を維持できなかったが、全体としては終日、堅調な展開だったと言えるだろう。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄1244(全体の74%)、値下がり銘柄303(全体の18%)となり、セクター別には、輸出関連を中心に主力株が総じて買い戻され、自動車、電機・精密、海運の上昇が目立った。一方で、小売や低位材料株の一角がやや軟調だった。東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のトヨタ自動車(7203)、2位のホンダ(7267)、3位の商船三井(9104)、4位の三菱UFJFG(8306)、5位の三井住友FG(8316)、6位のキヤノン(7751)、7位の東芝(6502)が揃って上昇した。また8位の共栄タンカー(9130)、20位の第一中央汽船(9132)の大幅上昇が目立った。一方で、15位の東京電力(9501)、16位のソフトバンク(9984)は下落した。22位の駒井ハルテック(5915)、27位の日本橋梁(5912)の下落も目立った。

 前日の欧米株式市場は総じてやや軟調だったが、日本株式市場では外国為替市場で円安方向に傾いたことが追い風となった。東証1部市場の売買代金も1兆円を回復し、値上がり銘柄数も全体の7割強となり、地合い改善がかなり鮮明になってきた。本格的な戻り相場がスタートするためには、スピード調整は挟みながら、物色の広がりや循環につながるかがポイントになる。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:00 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】ケイヒンや東洋埠頭が急伸しタカキューは後場急動意

 25日後場は、昨年の貿易収支が31年ぶりの赤字と伝えられ、円安が進行。トヨタ自動車<7203>(東1)が連日の戻り高値更新3.0%高となって東証1部の売買代金1位。ホンダ<7267>(東1)も売買代金2位にランクアップし戻り高値更新の3.8%高。ユーロの持ち直しを受け、売買代金の4位と5位には三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)が入り、ともに堅調。

 オリンパス<7733>(東1)は小動きのまま0.3%安となり、売買代金・出来高とも前引けに続いて上位30銘柄に入らず人気の圏外。東京電力<9501>(東1)も同様で2.4%安。

 東証1部の値上がり率1位にはサンケイビル<8809>(東1)が入り、グループ会社によるTOBを材料にストップ高買い気配のまま売買が成立し737円(200円高)の37.2%高、2位はケイヒン<9312>(東1)の33.3%ストップ高120円(30円高)となり株価2ケタの手軽さに復興関連株の物色が物流株まで拡大と一気に昨年来の高値、3位は前場1位の東洋埠頭<9351>(東1)となり復興関連の出遅れ物色と31.5%高。

 共栄タンカー<9130>(東1)は前場の値上がり率2位から4位に後退したものの29.1%高からストップ高の30.3%高、明治海運<9115>(東1)は前場からストップ高のまま26.1%高となり2日連続ストップ高。

 タカキュー<8166>(東1)は13時に業績予想と配当見込みの増額修正を発表し急反応となって11.1%高、ボルテージ<3639>(東1)は昨日発表の増額修正と低採算事業の閉鎖を好感し9.6%高、兼松日産農林<7961>(東1)は本日から住宅エコポイントの交換受付開始と伝えられ木材需要に期待と7.3%高だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:10 | 市況・概況

【株式市場】貿易赤字による円安を好感し一段高で8900円台を回復

■東証1部銘柄は74%が堅調

 25日後場の東京株式市場は、全般一段高。昨年の貿易収支が31年ぶりの赤字と伝えられて円安が進行し、トヨタ自動車<7203>(東1)ホンダ<7267>(東1)が連日の戻り高値更新となって東証1部の売買代金1位・2位。商船三井<9104>(東1)は売買代金3位で7.6%高。中小型の材料株物色も活発で、共栄タンカー<9130>(東1)はストップ高。東証1部の値上がり銘柄数は1244銘柄(約74%)だった。

 日経平均は続伸。後場は一段高となり、2度ほど上値を追う場面をみせて8911円62銭(126円29銭高)まで上昇。終値は8883円69銭(98円36銭高)。8900円台は昨年11月1日以来の水準。

 東証1部の出来高概算は、21億9961万株、売買代金は1兆1392億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は1244(前引けは1102)銘柄、値下がり銘柄数は303(前引けは392)銘柄。

 また、東証33業種別指数は32業種(前引けは30業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、ゴム製品、倉庫・運輸、輸送用機器、電気機器、鉄鋼、証券・商品先物、ガラス・土石、繊維製品、精密機器、その他金融、保険、など。
 一方、値下がりした業種は、小売り、のみだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:32 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】共栄タンカーが売買代金2位の活況で明治海運はストップ高

 25日前場は、円相場が対ユーロで100円台のまま安定したため、トヨタ自動車<7203>(東1)が連日、東証1部の売買代金1位となり戻り高値を更新の2.8%高。売買代金2位には仕手色の強い軽量株の共栄タンカー<9130>(東1)が入りホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に一時ストップ高のあと29.1%高で値上がり率も2位。

 オリンパス<7733>(東1)は売買代金・出来高とも上位30銘柄に入らず人気の圏外で小動きの0.2%高。

 東証1部の値上がり率1位は東洋埠頭<9351>(東1)の33.9%高となり復興関連の出遅れ銘柄と一時ストップ高の177円まで1円に迫り急伸、2位は共栄タンカー<9130>(東1)の29.1%高で一時ストップ高、3位は明治海運<9115>(東1)の2日連続ストップ高26.1%高。

 丸運<9067>(東1)が22.2%高、宇徳<9358>(東1)が17.8%高で値上がり率5位・6位と復興関連株物色の裾野が拡大。中旬まで爆発人気となった日本橋梁<5912>(東1)は2日続けて急出直りの10.2%高。

 コマツ<6301>(東1)は0.2%高ながら12日連続高基調となり、三菱重工業<7011>(東1)は7日連続高基調。市場全体にまとまった資金の流入がある様子だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:03 | 市況・概況

【株式市場】トヨタ自動車が戻り高値など全般続伸し材料株物色も活発

■東証1部銘柄は66%が堅調

 25日前場の東京株式市場は、全般続伸。円相場が対ユーロで100円台のまま安定したため、トヨタ自動車<7203>(東1)が連日の戻り高値更新で東証1部の売買代金1位となるなど、自動車、電機・精密、海運、商社株などが高く、銀行・証券もしっかり。中小型の材料株物色も活発で、明治海運<9115>(東1)はホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に2日続けてストップ高。東洋埠頭<9351>(東1)は急伸。東証1部の値上がり銘柄数は1102銘柄(約66%)だった。

 日経平均は続伸。10時にかけて8875円21銭(89円88銭高)まで上げ、前引けは8870円22銭(84円89銭高)。昨年11月1日以来の水準を回復した。

 東証1部の出来高概算は、10億8850万株、売買代金は5234億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は1102銘柄、値下がり銘柄数は392銘柄。

 また、東証33業種別指数は30業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、倉庫・運輸、ゴム製品、輸送用機器、繊維製品、電気機器、証券・商品先物、精密機器、保険、ガラス・土石、水産・農林、非鉄金属、など。
 一方、値下がり業種は、空運、情報・通信、医薬品、だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:40 | 市況・概況
2012年01月24日

【株式市況を検証】株価指数への寄与度の高い銘柄の上昇が株価指数を支える形

【日経平均株価は小幅反発、TOPIXは小幅に6営業日続伸】

■東証1部市場の売買代金は5営業日ぶりに1兆円を下回る

 24日は、日経平均株価が前日比19円43銭(0.22%)高の8785円33銭と小幅反発した。TOPIXは前日比0.61ポイント(0.08%)高の757.40と小幅に6営業日続伸した。短期的な過熱感に加えて、ギリシャ債務交換交渉に関してユーロ圏財務相会合が民間投資家の関与案を拒否したことなどで様子見ムードを強めたが、概ね堅調な展開だった。日経平均株価の日中値幅は56円58銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で9792億円となり、5営業日ぶりに1兆円を下回った。

 前日23日の米国株式市場は高安まちまちだった。ダウ工業株30種平均株価は前日比11ドル66セント(0.09%)安の1万2708ドル82セントと5営業日ぶりに小幅反落した。戻り高値圏で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、ギリシャ債務交換交渉に関してユーロ圏財務相会合が民間投資家の関与案を拒否したことや、米アップルの決算内容を見極めたいとして様子見ムードも強めた。ただし企業業績に対する期待も強く、下値は限定的で堅調な展開だった。S&P500株価指数は前日比0.05%高と小幅に5営業日続伸した。ナスダック総合株価指数は前日比0.09%安と小幅に続落した。

 この流れに対して日経平均株価は前日比49円46銭高と買い優勢でスタートし、寄り付き時点で8800円台を回復した。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き340万株の買い越し観測だった。日経平均株価は前日比59円19銭高の8825円09銭まで上昇する場面もあったが、その後は買い戻しが一巡して伸び悩む展開となり、上昇幅を徐々に縮小した。

 午後に入ると、短期的な過熱感やイラン問題の地政学リスクも意識され、日経平均株価は8800円台を割り込んでモミ合う展開となった。結局、この日の安値圏で取引を終了した。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄640(全体の38%)、値下がり銘柄877(全体の52%)となり、株価指数への寄与度の高い銘柄の上昇が指数を支える形となった。セクター別には、鉱業や海運の上昇が目立ち、復興需要関連やスマートメーター関連など材料株物色も続いた。一方で、前日に大幅上昇した鉄鋼、証券、保険、不動産などは下落した。東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のトヨタ自動車(7203)、2位の三井住友FG(8316)、5位のディー・エヌ・エー(2432)、6位の三菱UFJFG(8306)、8位の武田薬品工業(4502)、10位のコマツ(6301)、11位のファーストリテイリング(9983)は上昇した。19位の高岳製作所(6621)、20位のMUTOHホールディングス(7999)の上昇も目立った。一方で、3位のグリー(3632)、4位のホンダ(7267)、9位のソフトバンク(9984)、13位の野村HD(8604)は下落した。

 東証1部市場の売買代金が5営業日ぶりに1兆円を下回り、株価指数への寄与度の高い銘柄の上昇が株価指数を支える形となったが、短期的な過熱感も強いだけに買い戻し一巡はやむを得ないだろう。本格的な戻り相場がスタートするためには、やはり物色の広がりや循環につながるかがポイントだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:41 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】日本橋梁やピーエス三菱が出直り明治海運は急伸

 24日後場は、国会の開幕で特段、大きな材料が出なかったため、全般に高値もちあいの中、トヨタ自動車<7203>(東1)が前引けに続き東証1部の売買代金1位で2.7%高。ユーロの持ち直しを好感して大手銀行株が堅調さを保ち、三井住友フィナンシャルグループ<8316>(東1)は売買代金2位となり0.5%高。グリー<3632>(東1)は3位となり小反落の1.0%安。

 ディー・エヌ・エー<2432>(東1)は前場総じて軟調反落だったものの、後場の中頃から持ち直し、売買代金5位で小幅続伸の0.5%高。1月17日から配信を開始したバンダイナムコホールディングス<7832>(東1)の人気アニメ版ゲーム「ONE PIECE(ワンピース)グランドコレクション」の登録者数が、サービス開始からわずか4日で100万人を突破したことを引き続き材料視。

 東証1部の値上がり率1位には、株価ひとケタの山水電気<6793>(東1)が入り50.0%高、2位は前場1位の明治海運<9115>(東1)となりイランによるホルムズ海峡の封鎖懸念を運賃高騰と関連づけて仕手色を発揮し80円ストップ高の35.2%高のまま終了、3位も前場2位の共栄タンカー<9130>(東1)となり27.9%高、4位は前場3位の日本エム・ディ・エム<7600>(東1)となり前週末に日々公表銘柄を解除されて動きやすくなったと一部資金介入の様子になり20.4%高。

 日本橋梁<5912>(東1)は復興関連の仕手系株の主役として物色再燃となり後場一段上げて18.9%高の急反発、ピーエス三菱<1871>(東1)も後場一段上げて2日ぶりに急出直りの14.9%高。住石ホールディングス<1514>(東1)は復興関連の期待に加えホルムズ海峡の封鎖懸念や東京電力<9501>(東1)の火力事業分離案を手がかりに原油代替燃料として石炭に期待と13.3%高。

 ファーストリテイリング<9983>(東1)は東日本の降雪で冬物衣料を連想する相場になり昨年8月以来の高値更新2.6%高、コスモス薬品<3349>(東1)は6日ぶりの急反発で5.0%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:18 | 市況・概況

【株式市場】日経平均は一時8800円台だが自動車株など後場は一服

■東証1部銘柄は38%が堅調

 24日後場の東京株式市場は、上げ一服の強もちあい。イランが制裁に対し抗議と伝えられたため国際緊張を懸念。前場は4日続伸基調で戻り高値を更新したホンダ<7267>(東1)が大引けは2円安に転じるなど、値を消す銘柄もあった。材料株物色は活発で、ホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に明治海運<9115>(東1)が80円ストップ高となり、復興関連株も総じて堅調。東証1部の値上がり銘柄数は640銘柄(約38%)だった。

 日経平均は反発。後場は値幅20円前後の小動きとなり、8770円前後から8790円前後で推移し、終値は8785円33銭(19円43銭高)。前場は8825円09銭(59円19銭高)まで上げ、昨年11月4日以来の8800円台回復となった。

 東証1部の出来高概算は、18億3942万株、売買代金は9793億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は640(前引けは649)銘柄、値下がり銘柄数は877(前引けは799)銘柄。

 また、東証33業種別指数は15業種(前引けは16業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、鉱業、医薬品、輸送用機器、小売り、空運、その他製品、卸売り、など。
 一方、値下がりした銘柄は、鉄鋼、証券・商品先物、非鉄金属、ガラス・土石、不動産、繊維製品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:31 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】明治海運が急伸しファーストリテイリングは高値

 24日前場は、円相場が海外で1ユーロ100円台に入る円安となり、トヨタ自動車<7203>(東1)が東証1部の売買代金1位の活況で、昨年8月以来の2800円台を回復し2.9%高。売買代金2位はグリー<3632>(東1)となり小反落の2.7%安。コマツ<6301>(東1)は小幅1.3%高ながら昨日までの10日連続高に続き続伸歩調。

 ファーストリテイリング<9983>(東1)は東日本の降雪で冬物衣料を連想する相場になり、昨年来の高値を約5カ月ぶりに更新したあとも堅調で2.0%高。

 東証1部の値上がり率1位は明治海運<9115>(東1)となりイランによるホルムズ海峡の封鎖懸念を運賃高騰と関連づけて仕手色を発揮し80円ストップ高の35.2%高、2位も海運株の中で仕手色の強い共栄タンカー<9130>(東1)となり31.8%高、3位は日本エム・ディ・エム<7600>(東1)となり前週末に日々公表銘柄を解除されて動きやすさ26.7%高。

 住石ホールディングス<1514>(東1)は復興関連の期待に加えホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に原油代替燃料の期待と17.8%高、デイ・シイ<5234>(東1)はセメント資材を復興関連材料に10.8%高、日本橋梁<5912>(東1)は急反発となり9.3%高。

 高岳製作所<6621>(東1)は昨日に続きスマートメーターの普及期待で続伸し高値更新の9.2%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:24 | 市況・概況

【株式市場】ユーロ高・円安を好感し日経平均は11月4日以来の8800円台

■東証1部銘柄は39%が堅調

 24日前場の東京株式市場は、日経平均が一時、昨年11月4日以来の8800円台に乗り、全般続伸。円相場が対ユーロで100円台に戻る円安になり、トヨタ自動車<7203>(東1)が昨年8月以来の2800円台を回復。ホルムズ海峡の封鎖懸念を材料に国際石油開発帝石<1605>(東1)が東証1部の値上がり幅1位。材料株の物色も活発だった。東証1部の値上がり銘柄数は649銘柄(約39%)だった。

 日経平均は反発。10時過ぎに8825円09銭(59円19銭高)まで上げ、前引けは8798円25銭(32円35銭高)。8800円台は昨年11月4日以来となった。

 東証1部の出来高概算は、10億6062万株、売買代金は5121億円。1部上場1673銘柄のうち、値上がり銘柄数は649銘柄、値下がり銘柄数は799銘柄。

 また、東証33業種別指数は16業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、鉱業、輸送用機器、医薬品、空運、ゴム製品、など。
 一方、値下がりした銘柄は、証券・商品先物、不動産、その他金融、鉄鋼、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:54 | 市況・概況
2012年01月23日

【株式市況を検証】東証1部市場の売買代金は4営業日連続で1兆円を上回る

【大幅上昇の反動で一旦は利益確定売り優勢だが概ね堅調】

■日経平均は5営業部ぶり小幅反落、TOPIXは小幅に5営業日続伸

 23日は、日経平均株価が前日比46銭(0.01%)安の8765円90銭と5営業日ぶりに小幅反落した。一方のTOPIXは前日比1.32ポイント(0.17%)高の756.79と小幅に5営業日続伸した。前週の大幅上昇の反動で利益確定売りが出やすい状況だったが、概ね堅調な展開となり地合い改善を印象付けた。日経平均株価の日中値幅は50円73銭だった。東証1部市場の売買代金は概算で1兆214億円となり、前日の1兆4032億円に比べて減少したが、4営業日連続で1兆円を上回った。

 前週末20日の米国株式市場では、ダウ工業株30種平均株価は前日比96ドル50セント(0.76%)高の1万2720ドル48セントと4営業日続伸した。戻り高値圏で利益確定売りが出やすい状況だったうえに、前日取引終了後に発表された米グーグルの決算内容も失望感を誘ったが、米12月中古住宅販売件数(年率換算)が461万戸となり、市場予想をやや下回ったものの11月改定値の439万戸から増加して在庫も低水準だったことを好感した。ギリシャ債務交換交渉の合意に対する期待感が高まったことや、米IBM、米マイクロソフト、米インテルの決算が好内容だったことも支援材料だった。S&P500株価指数は前日比0.07%高と小幅に4営業日続伸した。ナスダック総合株価指数は前日比0.06%安と4営業日ぶりに小幅反落した。

 この流れに対して日経平均株価は前日比12円45銭安と売り優勢でスタートした。外資系証券9社経由の寄り付き前の注文状況は差し引き1180万株の買い越し観測だった。先週の大幅上昇の反動で利益確定売りが先行した。外国為替市場で1ユーロ=99円台前半に円が上昇したことや、中国などアジアの主要株式市場が休場のため様子見ムードも強めた。しかし売りは限定的で、午前の中盤になると前日比プラス圏に転じた。

 午後に入ると、日経平均株価は概ね小高い水準だったが、中盤以降には前日比マイナス圏に転じる場面もあり、前日終値付近でのモミ合い展開となった。結局は前日マイナス圏で取引を終了した。ただし下落幅は僅かに46銭にとどまった。TOPIXは前日比プラス圏を維持した。

 東証1部市場の騰落銘柄数は値上がり銘柄963(全体の58%)、値下がり銘柄574(全体の34%)だった。輸出関連の主力大型株への買い戻しは一服したが、中小型株が買い戻され、特にSNS関連が大幅上昇した。復興需要関連などの低位材料株物色も続いた。セクター別には、鉄鋼、メガバンク、証券、保険、不動産、海運などの上昇が目立った。東証1部市場の売買代金上位の個別銘柄で見ると、1位のオリンパス(7733)は上場維持が正式発表されて大幅上昇した。また2位のグリー(3632)、3位のソフトバンク(9984)、5位のディー・エヌ・エー(2432)、7位のソニー(6758)、8位の東芝(6502)、15位のMUTOHホールディングス(7999)の大幅上昇が目立ったほか、4位の三菱UFJFG(8306)、6位の三井住友FG(8316)、11位のみずほFG(8411)も上昇した。一方で、9位のトヨタ自動車(7203)、16位の三菱商事(8058)、17位のファナック(6954)、18位のパナソニック(6752)が下落した。

 日経平均株価は小幅に下落して取引を終了したが、前日までの4営業日合計で388円00銭(4.63%)上昇していたことを考慮すれば、上昇一服は当然とも言えるだろう。逆に、下落幅が僅か46銭にとどまったことや、東証1部市場の売買代金が4営業日連続で1兆円を上回ったことで、地合い改善を印象付けたとも言えるだろう。ただし本格的な戻り相場がスタートするためには、物色の広がりや循環につながるかがポイントになりそうだ。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 21:00 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】東天紅や「K氏」関連株の虹技が高くグリーやオリンパスも高い

 23日後場は、オリンパス<7733>(東1)が上場維持を好感し前引けに続き東証1部の売買代金1位のまま8.2%高となり出来高は17位。ユーロに対する不透明感が拭えず、前場は堅調だったトヨタ自動車<7203>(東1)は大引け0.3%安。キヤノン<7751>(東1)は1.2%安。

 グリー<3632>(東1)は年初の1月4日から前売買日の20日までで値上がりした日が2日しかなかったものの本日は反発し売買代金2位で5.7%高。

 東証1部の値上がり率1位は日本高周波鋼業<5476>(東1)の30.5%高となり風力発電機関連と仕手性を発揮し一時30円ストップ高の31.5高、2位は東天紅<8181>(東1)の50円ストップ高の29.2%高となり前場の1位からは後退したものの赤字縮小の観測や「春節」休暇中の中国人観光客への期待がいわれて2日連続ストップ高、3位にはMUTOHホールディングス<7999>(東1)の80円ストップ高の28.1%高が入り軽量株で3月は株主優待の開始2年目でより多くの買いに期待とされて一段高。

 高岳製作所<6621>(東1)も50円ストップ高の27.9%高となり次世代の電力量計「スマートメーター」を東京電力<9501>(東1)がほぼ全世帯に導入と伝えられ急反発、東光電気<6921>(東1)もスマートメーターを材料に80円ストップ高の26.2%高、東京特殊電線<5807>(東1)は需給妙味がいわれて大幅続伸の22.8%高。

 仕手筋の本尊「K氏」関連株のひとつとされる虹技<5603>(大1)が10.6%高で高値を更新し所属市場の値上がり率2位。ダイビル<8806>(大1)はフジサンケイグループがグループ内でサンケイビル<8809>(東1)に公開買付を開始したことを受け親子上場の不動産株に注目と出直りを強め同7位で4.4%高。

 一方、復興関連の軽量株物色は全体に一服気味で、19日まで5日連続ストップ高の急騰を交えて急伸してきた日本橋梁<5912>(東1)は続落5.5%安、駒井ハルテック<5915>(東1)は続伸だが東証の日々公表銘柄指定があり前週末の高値は抜けず2.2%高だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:18 | 市況・概況