[市況・概況]の記事一覧
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記事一覧 (10/13)【銘柄フラッシュ】日成ビルド工業やケネディクスが高くホンダは反騰
記事一覧 (10/13)【株式市場】中国景気への不安やわらぎコマツが活況高など全般堅調
記事一覧 (10/13)【銘柄フラッシュ】ブイ・テクノロジーやサンデンが高くグリー売買活発
記事一覧 (10/13)前場日経平均100円高、力強さ、五洋建、ダイハツなど新高値
記事一覧 (10/13)【株式市場】タイの洪水銘柄が持ち直しユーロ高うけ輸出株なども堅調
記事一覧 (10/12)日経平均は今日も30日線を維持、「ダマシ」心配薄れる
記事一覧 (10/12)【銘柄フラッシュ】サニックスやフォスター電機が高くダイハツ高値
記事一覧 (10/12)【株式市場】中国株の「人為高」や決算発表の本格化を前に手控え
記事一覧 (10/12)【銘柄フラッシュ】ヤマハ発動機や三晃金属工業が高くホンダは安い
記事一覧 (10/12)【株式市場】為替は安定したものの決算発表の本格化を前に手控え
記事一覧 (10/12)寄付の日経平均54円安、急伸後のNYダウ小幅安で明日は高いと
記事一覧 (10/11)【銘柄フラッシュ】キャンドゥや三晃金属工業が高くホンダは代金1位
記事一覧 (10/11)日経平均ひと足早く30日線抜く、新高値は内需中心
記事一覧 (10/11)【株式市場】為替安定に中国株の堅調も加わり高値圏でもちあう
記事一覧 (10/11)【銘柄フラッシュ】サクラダやダイエーが急伸しホンダは活況高
記事一覧 (10/11)【株式市場】ユーロ回復とNY高うけ自動車株などから軒並み高
記事一覧 (10/11)寄り付き日経平均128円高、「30日線」上回る
記事一覧 (10/09)【相場展望】海外要因次第に変化なく、過度な警戒感は後退の可能性
記事一覧 (10/09)【外国為替市場展望:ドル・円相場】米主要企業の7〜9月期決算が注目点
記事一覧 (10/09)【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】EU域内銀行の資本注入策が具体化するか注目点
2011年10月13日

【銘柄フラッシュ】日成ビルド工業やケネディクスが高くホンダは反騰

 13日後場は、円相場が引き続き対ドルで77円台、対ユーロで106円台のまま安定し、中国株は香港・上海とも堅調だったため、コマツ<6301>(東1)が前引けに続き東証1部の売買代金1位の活況で4.4%高、ファナック<6954>(東1)も売買代金2位に上がり続伸3.4%高。

 タイの洪水被害で昨日下げたホンダ<7267>(東1)は反発し0.3%高、パイオニア<6773>(東1)も反発し4.8%高。ただ、ニコン<7731>(東1)は朝方の反発が息切れする相場となり1.0%安。

 東証1部の値上がり率1位は前引けに続き株価ひとケタの山水電気<6793>(東1)となり50.0%高、2位には日成ビルド工業<1916>(東1)が入り14時の増額発表を境に急伸し31.3%高、3位には株価2ケタのランド<8918>(東1)が入り11日の増額修正に続き本日決算発表と期待を集め23.1%高。

 ブイ・テクノロジー<7717>(東1)は前場の2位から4位に後退も昨日の機械受注統計の好調に加えソニー<6758>(東1)の液晶テレビのリコールから連想を広げ液晶検査装置に注目と一段ジリ高になり20.9%高、ケネディクス<4321>(東1)は13時発表の首都圏・近畿圏マンション市場動向を材料に一段高の15.5%高。

 エステー<4951>(東1)は需給妙味大と復興需要がいわれ高値更新2.2%高、ライト工業<1926>(東1)は震災によるマンホールの浮き上がりなどがなかった施工実績ありと高値更新1.2%高、キャンドゥ<2698>(東1)は円高効果などへの期待ありと高値更新0.1%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:23 | 市況・概況

【株式市場】中国景気への不安やわらぎコマツが活況高など全般堅調

■東証1部銘柄は51%が高い

 13日後場の東京株式市場は、堅調相場を持続。円相場が引き続き対ドルで77円台、対ユーロで106円台のまま安定し、中国株は香港・上海とも堅調で、とりわけレッドチップ(中国本土系の香港企業株)が大幅高と伝えられたため、安心感があった。米欧景気とともに中国景気に敏感とされるコマツ<6301>(東1)が東証1部の売買代金1位となり4.4%高。決算予想を増額した銘柄などの物色も活発で、東証1部の値上がり銘柄数は855銘柄(約51%)だった。

 日経平均は反発。後場は8854円16銭(115円26銭高)まで上げたあと総じて8800円台を保ち、大引けは8823円25銭(84円35銭高)。

 東証1部の出来高概算は、15億7851万株、売買代金は1兆54億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は855(前引けは966)銘柄、値下がり銘柄数は667(前引けは522)銘柄。前日比変わらずは142銘柄だった。

 また、東証33業種別指数は18業種(前引けは22業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、証券・商品先物、非鉄金属、不動産、機械、その他製品、電気機器、化学、鉄鋼、ガラス・土石、海運、保険、輸送用機器、卸売り、銀行、など。
一方、値下がり率上位は、電力・ガス、パルプ・紙、陸運、空運、小売り、建設、医薬品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:43 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】ブイ・テクノロジーやサンデンが高くグリー売買活発

 13日前場は、ユーロが持ち直し、欧米株式がNYダウの102ドル高など軒並み堅調となったことを好感し、コマツ<6301>(東1)が東証1部の売買代金1位の活況で続伸5.2%高。ファナック<6954>(東1)も売買代金3位で続伸2.6%高。また、代金2位はグリー<3632>(東1)となり久々上位に登場し1.1%高、代金4位のソフトバンク<9984>(東1)は明日のアイフォーン新機種発売への期待などから2.1%高。

 東証1部の値上がり率1位は株価ひとケタの山水電気<6793>(東1)となり50.0%高、2位のブイ・テクノロジー<7717>(東1)ソニー<6758>(東1)の液晶テレビのリコールを受け液晶検査装置に注目と19.0%高、3位のサンデン<6444>(東1)はタイの洪水被害で生産停止となった自動車部品メーカーに代わり需要増加の期待とされ15.0%高、4位の日本ケミコン<6997>(東1)も代替需要の期待とされて11.0%高。

 ケネディクス<4321>(東1)は午後発表予定の首都圏・近畿圏マンション市場動向に期待と9.9%高、フォスター電機<6794>(東1)はスマートフォン向け音響セットに期待と9.9%高。津田駒工業<6217>(東1)は好業績の仕手株との位置づけとされ9.3%高。

 キャンドゥ<2698>(東1)は円高効果などへの期待ありと高値更新0.4%高、ダイハツ工業<7262>(東1)は円反落とリッター30キロ走行の新型車を材料に高値更新0.1%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:08 | 市況・概況

前場日経平均100円高、力強さ、五洋建、ダイハツなど新高値

 13日(木)前場引けの日経平均は100円高の8839円と前日の34円安から反発した。前日のNYダウの反発に反応した。日経平均は直近11日(火)の高値8806円を上回った。これで、30日線に対して、上に位置するのは3日目で、ほぼ上昇相場確認といえる。

 前場での新高値銘柄は、東証1部では五洋建設<1893>キャンドゥ<2698>エステー<4951>新神戸電機<6934>エンプラス<6961>ダイハツ工業<7262>京浜急行電鉄<9006>ベルク<9974>の8社。東証2部では、FPG<7148>マニー<7730>東京デリカ<9990>の3社。東証マザーズでは、アドウェイズ<2489>の1社。大証1部では、新日本理化<4406>ドウシシャ<7483>の2社。大証2部はゼロ。大証ジャスダックでは、夢真HD<2362>イーサポートリンク<2493>テンポスバスターズ<2751>クオール<3034>ディーブイエックス<3079>らでぃっしゅぼーや<3146>大光<3160>ラックHD<3857>ナンシン<7399>の9社。東証1部の出来高は10時現在5億6000万株、引き続き低水準。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:07 | 市況・概況

【株式市場】タイの洪水銘柄が持ち直しユーロ高うけ輸出株なども堅調

■東証1部銘柄は58%が高い

 13日前場の東京株式市場は、輸出関連株中心に堅調。ユーロが持ち直し、欧米株式がNYダウの102ドル高など軒並み堅調となったため、機械、電気・精密、自動車などが高くなり、四半期決算の好調な銘柄の物色も活発。タイの洪水被害銘柄は反発が目立ちパイオニア<6773>(東1)は2.9%高。東証1部の値上がり銘柄数は966銘柄(約58%)だった。

 日経平均は反発。朝方に8845円58銭(106円68銭高)まで上げたあとも高値水準を保ち、前引けは8839円13銭(100円23銭高)。

 東証1部の出来高概算は、7億3608万株、売買代金は4483億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は966銘柄、値下がり銘柄数は522銘柄。前日比変わらずが多く172銘柄あった。

 また、東証33業種別指数は22業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、証券・商品先物、非鉄金属、機械、電気機器、その他製品、ガラス・土石、輸送用機器、卸売り、海運、保険、化学、不動産、など。
一方、値下がり率上位は、パルプ・紙、食料品、電力・ガス、陸運、建設、空運、医薬品、小売り、情報・通信、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:34 | 市況・概況
2011年10月12日

日経平均は今日も30日線を維持、「ダマシ」心配薄れる

■上昇相場への自信が強まる

 12日(水)の日経平均は34円安の8738円で引け、前日に上回った30日線を維持した。TOPIXも、かろうじて30日線を上回っている。日経平均が30日線を抜いてもダマシとなる過去のケースでは、30日線上抜き後、早くも次の日には下回ってしまうという時。今回は2日間、30日線を上回ったことで、上昇相場への自信が強まっている。

 もちろん、不透明な海外要因を考えれば、輸出関連株買いには限界がある。やはり、資金の流れる復興を軸とした内需関連株が物色の柱だろう。当面は日経平均の9000円奪回(今年9月2日以来)が目標だろう。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:58 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】サニックスやフォスター電機が高くダイハツ高値

 12日後場は、タイ国の洪水被害を嫌って下げたホンダ<7267>(東1)が前場に続き東証1部の売買代金1位となり、値を戻しながら2.2%安、14時に被害を発表した日本ハム<2282>(東1)は前場から軟調なまま反応薄で1.5%安。売買代金2位はコマツ<6301>(東1)となりユーロ安定と中国株の続伸を好感し3.5%高。

 博報堂DYホールディングス<2433>(東1)によるTOB(公開買い付け)のバックスグループ<4306>(JQS)はTOB価格2万5000円に対し後場寄り後に2万4870円(4660円高)まで上げ、終値は1万4850円(4640円高)。

 東証1部の値上がり率1位はサニックス<4651>(東1)となり6月高値から休養十分と太陽光発電関連の内需株物色が再燃する形で一段高の11.2%高、2位は第一中央汽船<9132>(東1)の10.8%高、3位は乾汽船<9113>(東1)の10.4%高となり相場は枯れきっているとされ海運市況の持ち直しを材料視。

 ヤマハ発動機<7272>(東1)は週間ダイヤモンド誌に漁船の大量受注観測が出ているといわれて8.3%高。

 ボルテージ<3639>(東1)はスマートフォンの普及拡大によりコンテンツ配信に注目と8.2%高、フォスター電機<6794>(東1)もスマートフォンの普及拡大により高機能イヤホンセットなどに期待と7.3%高、第一精工<6640>(東1)もスマートフォン向け部品好調とされて7.1%高。

 ダイハツ工業<7262>(東1)はリッター30キロ走行の新型車を材料に同業他銘柄がタイの洪水を嫌い下げた反動買いと高値更新4.3%高、キャンドゥ<2698>(東1)は業績好調で11月期末配当に期待ありと高値更新0.8%高だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:22 | 市況・概況

【株式市場】中国株の「人為高」や決算発表の本格化を前に手控え

■出来高・売買代金は少なめ

111012大引け 12日後場の東京株式市場は、主力株中心に模様ながめ。為替は安定し、中国株は続伸となったものの、中国市場では昨日に続き政府系ファンドの買い支え観測で銀行株が強いと伝えられ、「人為的」な相場のあとに来るものを懸念する様子があった。ただ、タイ国の洪水被害により下げた自動車・精密株などはジリジリ値を戻し、後場、同国での操業停止を発表した日本ハム<2282>(東1)は反応薄。業績予想の増額修正銘柄などは活況。東証1部の値上がり銘柄数は709銘柄(約42%)だった。

 日経平均は反落。後場は小戻し気味に推移し、14時40分にかけて8763円02銭(10円66銭安)まで戻る動きとなり、大引けは8738円90銭(34円78銭安)。

 東証1部の出来高概算は少なめで、15億2453万株、売買代金は1兆円に届かず9751億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は709(前引けは469)銘柄、値下がり銘柄数は801(前引けは1008)銘柄。

 また、東証33業種別指数は12業種(前引けは6業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、鉱業、機械、ガラス・土石、石油・石炭、卸売り、非鉄金属、電気機器、など。
 一方、値下がり率上位の業種は、金属製品、不動産、証券・商品先物、保険、電力・ガス、銀行、精密機器、その他製品、食料品、小売り、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:42 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】ヤマハ発動機や三晃金属工業が高くホンダは安い

 12日前場は、タイ国の洪水被害を悪材料にホンダ<7267>(東1)が東証1部の売買代金1位の大商いとなり2.9%安、ニコン<7731>(東1)は売買代金8位で5.2%安。また、業績予想を減額修正した住生活グループ<5938>(東1)は売買代金2位で13.0%安。

 東証1部の値上がり率1位は株価ひとケタの山水電気<6793>(東1)となり50.0%高、2位は株価2ケタのランド<8918>(東1)となり8.3%高、3位の乾汽船<9113>(東1)は海運市況の持ち直しがいわれ相場は枯れきっていると8.2%高、4位はヤマハ発動機<7272>(東1)となり漁船の大量受注観測などがいわれて8.1%高。

 三晃金属工業<1972>(東1)は太陽光発電関連の復興関連株として6月高値から休養十分とかで7.1%高、サニックス<4651>(東1)も太陽光発電関連の内需株として6月高値から休養十分と6.8%高。

 不二越<6474>(東1)は前週末の四半期決算と昨日の三菱UFJモルガン・スタンレー証券による積極評価を材料に4.7%高、クレスコ<4674>(東1)は9月下旬の業績・配当予想の増額修正を受け決算発表への期待と4.5%高。

 博報堂DYホールディングス<2433>(東1)によるTOB(公開買い付け)のバックスグループ<4306>(JQS)はTOB価格2万5000円に対し朝方2万4850円(4640円高)まで上げ前引けは1万4830円(4620円高)と年初来高値を更新したもののストップ高の2万5210円には遠く意外に慎重。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:07 | 市況・概況

【株式市場】為替は安定したものの決算発表の本格化を前に手控え

■東証1部銘柄は28%が高い

 12日前場の東京株式市場は、全般反落。円相場は対ドル・ユーロとも安定したものの、タイ国の洪水被害によりホンダ<7267>(東1)などの下げが目立ち、輸出関連株を全体に敬遠する雰囲気。下旬から本格化する4〜9月期決算発表を見極めたいとの姿勢もあり、手控え感が漂った。なかで、業績予想の増額修正銘柄などは活況高。東証1部の値上がり銘柄数は469銘柄(約28%)だった。

 日経平均は反落。朝方8689円38銭(84円30銭安)まで下げたあとは小動きもちあい。前引けは8715円10銭(58円58銭安)。

 東証1部の出来高概算は、6億9774万株、売買代金は4304億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は469銘柄、値下がり銘柄数は1008銘柄。

 また、東証33業種別指数は6業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、海運、機械、ガラス・土石、鉱業、ゴム製品、情報・通信。
 一方、値下がり率上位の業種は、金属製品、保険、精密機器、証券・商品先物、不動産、電力・ガス、銀行、鉄鋼、パルプ・紙、その他製品、などだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:29 | 市況・概況

寄付の日経平均54円安、急伸後のNYダウ小幅安で明日は高いと

 朝方、寄り付きの日経平均は54円安の8719円で始まった。前日のNYダウが16ドル安と反落したことと、タイでの大洪水で日系企業への影響が心配された。寄り後の安値は8689円(84円安)となっている。

 マーケットでは、「NYダウは10日(月)の330ドル高に対し11日(火)の16ドル安は調整としては軽い。恐らく、明日のNYダウは高くなるだろう」(中堅証券)との見方から、今日の日経平均はこれ以上大きく下げることはないだろうとの読みとなっている。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 10:12 | 市況・概況
2011年10月11日

【銘柄フラッシュ】キャンドゥや三晃金属工業が高くホンダは代金1位

 11日後場は、中国株式が上海市場で政府系ファンドによる銀行株の買い支えを好感して堅調だったことも手伝い、引き続きホンダ<7267>(東1)が東証1部の売買代金1位を続け5.5%高。自動車株の高値もちあいに対し、コマツ<6301>(東1)がジリ高基調となり売買代金2位の6.4%高。第一生命保険<8750>(東1)は終値で9月30日以来の8万円台回復となり5.8%高。

 米アップルが現地10日にスマートフォンの最新機種「iPhone(アイフォーン)4s」の予約台数が受け付け開始から24時間で100万台突破と発表と伝わり、ソフトバンク<9984>(東1)は東証1部の売買代金5位で1.1%高、KDDI<9433>(東1)は値がり幅3位の58万1000円(1万3000円高)で2.3%高。

 東証1部の値上がり率1位は株価2ケタのサクラダ<5917>(東1)となり前引けの2位からランクアップし18.8%高、2位も同4位からランクアップのJUKI<6440>(東1)となり円安やNY急騰により半導体製造用のチップマウンター事業を見直す動きと12.1%高、3位は前場と同じダイエー<8263>(東1)となり7日13時発表の第2四半期決算をあらためて材料視し12.0%高。

 三晃金属工業<1972>(東1)は復興関連で太陽光発電設備の設置工事が活発とされ9.6%高、河西工業<7256>(東1)は大口需要先自動車メーカーの1〜3月分の内示発注好調とかで9.1%高、タチエス<7239>(東1)も同じ系列からの受注好調とされ7.7%高。

 エス・バイ・エル<1919>(東1)は前引けの9.5%高からは消沈となったものの一時高値を更新し2.7%高、パイロットコーポレーション<7846>(東1)は円高の影響を上回る業績上ぶれ期待があるとされ高値更新1.3%高、キャンドゥ<2698>(東1)は14時発表の月次売上高を好感し年初来高値を更新の0.9%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 16:21 | 市況・概況

日経平均ひと足早く30日線抜く、新高値は内需中心

★日経平均ひと足早く30日線抜く!

 11日(火)、大引けの日経平均は168円高の8773円となって、終値では8月2日以来、約2ヶ月強ぶりに「30日線」を上抜いた。TOPIXは13ポイント高の755ポイントで30日線に並んだ。輸出株の反発で、輸出関連銘柄の動きを反映しやすい日経平均がTOPIXより、ひと足早く30日線を抜いて買い転換した。ただ、第1部市場の「新高値銘柄」23社中、五洋建設<1893>エス・バイエル<1919>キャンドゥ<2698>、など内需関連がほとんどだった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:45 | 市況・概況

【株式市場】為替安定に中国株の堅調も加わり高値圏でもちあう

■一時9月16日以来の8800円台

111011大引け 11日後場の東京株式市場は、全般大幅高のまま一進一退。ユーロが持ち直したまま104円台半ばで安定し、上海株式は政府系ファンドによる銀行株の買い支えを好感して反発のため、買い安心感が継続した。前場に続きホンダ<7267>(東1)が東証1部の売買代金1位で一段上値を試す動きをみせ5.5%高。電気・精密株などのほか証券・銀行、不動産、建設などもしっかり。東証1部の値上がり銘柄数は1272銘柄(約76%)だった。

 日経平均は大幅続伸。後場は8700円台後半の水準で高値もちあいとなり、終値は8773円68銭(168円06銭高)で3日続伸。前場は8806円44銭(200円82銭高)まで上げ、取引時間中の8800円台回復は9月16日以来となった。

 東証1部の出来高概算は、15億6644万株、売買代金は1兆1028億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は1272(前引けは1337)銘柄、値下がり銘柄数は315(前引けは223)銘柄。

 また、東証33業種別指数は29業種(前引けは31業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、鉱業、保険、ガラス・土石、機械、電気機器、鉄鋼、証券・商品先物、輸送用機器、その他金融、非鉄金属、石油・石炭、海運、ゴム製品、金属製品、卸売り、など。
 一方、値下がりした業種は、サービス、医薬品、倉庫・運輸、パルプ・紙、だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 15:40 | 市況・概況

【銘柄フラッシュ】サクラダやダイエーが急伸しホンダは活況高

 11日前場は、週末の3連休中にユーロが持ち直し円安基調に転換、NY株は大幅反発330ドル高となったことを好感し、業種別指数の値上がり率トップは「自動車」。ホンダ<7267>(東1)が東証1部の売買代金1位の大活況で5.7%高となり、輸出割合の高いマツダ<7261>(東1)は4.8%高。売買代金2位はソフトバンク<9984>(東1)となり、米アップルが現地時間10日、最新機種「iPhone(アイフォーン)4s」の予約台数が受け付け開始から24時間で100万台を突破と発表と伝えられたことを好感し1.4%高。また、ファナック<6954>(東1)は東証「TOPIXコア30」の定時入れ替えにより東京電力<9501>(東1)と交代で31日算出分からの算入も材料に代金4位の4.6%高。

 東証1部の値上がり率1位は株価ひとケタの山水電気<6793>(東1)となり50.0%高、2位は2ケタのサクラダ<5917>(東1)となり18.8%高、3位のダイエー<8263>(東1)は7日13時発表の第2四半期決算をあらためて材料視し13.9%高。

 JUKI<6440>(東1)は円安とNY急騰で半導体製造用のチップマウンター事業を見直す動きと10.7%高、エス・バイ・エル<1919>(東1)は9月下旬の84円前後から2倍になる値幅妙味がいわれ高値更新の9.5%高、レオパレス21<8848>(東1)は需給妙味がいわれ8〜9月の急伸相場から休養一巡とされ9.2%高。

 エンプラス<6961>(東1)は円安とNY急騰で自動車向け半導体関連事業を見直すと高値更新3.7%高、新神戸電機<6934>(東1)は自動車向け事業や自然エネルギー蓄電設備などがいわれて高値更新2.4%高、エステー<4951>(東1)は逆日歩妙味がいわれて高値更新2.1%高となった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 12:15 | 市況・概況

【株式市場】ユーロ回復とNY高うけ自動車株などから軒並み高

■8800円台回復は9月16日以来

 11日前場の東京株式市場は、主力株中心に大幅続伸。週末3連休中にユーロが104円台と持ち直し円安となり、NY株は大幅反発330ドル高。ホンダ<7267>(東1)が急反発となり、東証1部の売買代金1位で5.7%高など、米欧景気敏感株を中心に軒並み高となった。値上がり率上位には株価低位の思惑株が多かったものの、東証1部の値上がり銘柄数は1337銘柄(約80%)となった。

 日経平均は大幅続伸。10時過ぎに8806円44銭(200円82銭高)まで上げ、3日続伸基調。前引けは8776円16銭(170円54銭高)。取引時間中の8800円台回復は9月16日以来。

 東証1部の出来高概算は、7億6924万株、売買代金は5227億円。1部上場1667銘柄のうち、値上がり銘柄数は1337銘柄、値下がり銘柄数は223銘柄。

 また、東証33業種別指数は31業種が値上がりし、値上がり率上位の業種は、輸送用機器、鉱業、機械、証券・商品先物、電気機器、海運、ガラス・土石、不動産、ゴム製品、非鉄金属、保険、鉄鋼、その他金融、卸売り、精密機器、金属製品、銀行、など。
 一方、値下がりした業種はパルプ・紙、サービス、だった。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 11:33 | 市況・概況

寄り付き日経平均128円高、「30日線」上回る

 NYダウ上伸で日経平均は寄り付き128円高で始まった。7日(金)のNYダウは20ドル安と小幅安にとどまり、10日(月)は330ドル高と急伸。日本は3連休となることから、休みの間のNYダウの動きが注目されていた。寄り後の日経平均は179円高の8784円と上値を追い、30日線(8707円)を上抜いている。今日、このまま8707円以上で引けると、終値ベースで30日線を今年8月2日以来、2ヶ月強ぶりに上抜いて「買い転換」する。チャートの面からも、復興特需を背景とした「秋相場開始」が裏づけられることとなる。
提供 日本インタビュ新聞 Media-IR at 09:37 | 市況・概況
2011年10月09日

【相場展望】海外要因次第に変化なく、過度な警戒感は後退の可能性

【株式市場フューチャー:10月10日〜14日の株式市場見通し】

■米主要企業の7〜9月期決算発表が焦点

来週の相場展望 来週(10月10日〜14日)の日本株式市場(10日は休場)では、世界的なリセッション(景気後退)やソブリンリスク拡大に対する警戒感が根強いため、海外要因に神経質な展開に変化はなく、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念やユーロ圏の金融システム不安の落ち着きが焦点だろう。また11日のアルコアを皮切りに、米主要企業の7〜9月期決算発表が始まる。米国の主要経済統計には依然として強弱感が交錯しているが、市場予想を上回る改善内容の指標が増加し、リセッションに対する過度な警戒感が和らぎ始めているだけに、企業業績見通しも注目材料となるだろう。

 前週(10月3日〜7日)は引き続き海外要因に神経質な展開となった。外国為替市場での円の高止まりも輸出関連企業に対する売り圧力につながり、日経平均株価(225種)、TOPIXともに週間ベースで2週ぶりの下落となった。日経平均株価は5日の取引時間中に8343円01銭まで下落し、東日本大震災直後の3月15日に付けた8227円63銭以来の安値水準となる場面があった。またTOPIXは5日の取引時間中に724.77ポイントまで下落し、3月15日の725.90ポイントを下回る場面があった。そしてTOPIXの5日終値は726.25ポイントとなり、9月26日の728.85ポイントを割り込んで年初来安値を更新した。ただし週後半になると、欧州や米国の株式市場の上昇を受けて、警戒感がやや和らぐ形となった。

 3連休明け11日の日本株式市場は、10日の米国株式市場と外国為替市場の動向次第だが、その後はスロベキア議会でのEFSF(欧州金融安定基金)機能拡充案の採決(11日の見込み)や、ギリシャに対するトロイカ(EU、ECB、IMF)合同調査団の査定結果などが焦点となるだろう。G20財務相・中央銀行総裁会議(14日〜15日)、EU首脳会議(17日〜18日)に向けて、EU域内銀行に対する資本注入に関する動きが具体化するかも注目点だろう。また11日の米アルコアを皮切りに、米主要企業の7〜9月期決算発表が始まるため、企業業績見通しも注目材料となるだろう。こうしたイベント次第では波乱の展開となる可能性もあるが、前週のユーロ圏の動きや米国の主要経済統計の内容を見ると、一旦は過度な警戒感が後退する可能性が高いだろう。

 ユーロ圏に関する動きを見ると、EU域内銀行に対する資本注入策が注目され始めた。10月3日には、ギリシャ政府が「11年、12年の財政赤字の対GDP(国内総生産)比率が目標を上回る見込みとなった」と発表し、ユーロ圏財務相会合ではギリシャへの融資第6弾の決定が先送りされた。4日には、英紙フィナンシャル・タイムズの「EU各国の財務相が欧州金融機関の資本増強を協調して行なう方法を検討している」との報道が好感された。5日には、スロバキア議会でのEFSF機能拡充案の採決に関する不透明感が嫌気されたが、一方では、メルケル独首相などEU首脳から域内銀行の自己資本増強についての発言が相次いだ。6日には、ECB理事会で利下げが見送られたが、銀行に対する流動性供給策の拡充を決定した。EU各国が域内銀行に対する資本注入に踏み切るとの観測も強まった。7日には、レーン欧州委員が「銀行資本増強策について10月のEU首脳会議で合意できる見通し」と発言し、金融システム不安後退への期待感が高まった。格付け会社フィッチ・レーティングスによるイタリアとスペインの格付け引き下げは、警戒感につながった。EFSFに関しては今回の機能拡充が承認されても規模的に不十分という見方が優勢だが、域内銀行に対する資本注入策が具体化すれば、金融システム不安の後退につながる可能性が高いだろう。

 米国の主要経済統計を見ると依然として強弱感が交錯しているが、市場予想を上回る改善内容を示す指標も徐々に増加している。9月30日には、米8月個人所得が前月比0.1%減少して市場予想を下回った。個人消費支出は前月比0.2%増で7月の同0.7%増から鈍化した。一方で、米9月シカゴ地区購買部協会景気指数が60.4に改善して市場予想を上回り、米9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は59.4に上方修正された。10月3日には、米9月ISM製造業景気指数が51.6に改善して市場予想を上回った。4日には、米8月製造業新規受注が前月比0.2%減少したが、市場予想とほぼ同水準だった。5日には、9月ADP全米雇用リポートで民間部門雇用者数が前月比9万1000人増加して市場予想を上回った。米9月ISM非製造業景気指数は53.0と前月比小幅に低下したが市場予想を上回った。6日には、新規失業保険申請件数が40万1000件となり前週比で増加したが、市場予想ほど悪化しなかった。7日には、米9月雇用統計で非農業部門就業者数が前月比10万3000人増加して市場予想を上回った。

 外国為替市場では円の高止まり状況が続いている。前週のドル・円相場は1ドル=76円台後半のドル安・円高水準で一段と膠着感を強めた。ユーロ・円相場は4日の東京市場で1ユーロ=100円70銭台まで円が上昇する場面があり、欧州向け比率の高い輸出関連株に対する売り圧力につながった。ユーロ圏の金融システム不安の緩和や、リセッションに対する過度な警戒感の後退などで、ユーロ買い戻しが期待されるものの、輸出関連企業の売り圧力として引き続き警戒が必要だろう。

 テクニカル面で見ると、日経平均株価(前週末10月7日時点)の移動平均線に対するマイナス乖離率は、25日移動平均線に対して0.59%、75日移動平均線に対して6.83%、200日移動平均線に対して11.35%となっている。当面は、上値抵抗線として意識される25日移動平均線の突破がポイントになるだろう。さらに需給面では、外国人投資家の売り越し基調に変化の兆しが見えるかがポイントになるだろう。

■注目スケジュール

 来週の注目スケジュールとしては、国内(10日は体育の日で休場)では、11日の8月経常収支、9月消費動向調査、9月景気ウォッチャー調査、12日の8月機械受注、9月工作機械受注、13日の8月第3次産業活動指数、9月首都圏マンション発売戸数、日銀金融政策決定会合議事要旨(9月6日〜7日分)公表、14日の9月マネーストック統計、9月企業物価指数などがあるだろう。

 海外では、9日の独仏首脳会談、10日の独8月貿易収支、11日のインドネシア中銀金融政策決定会合、英8月鉱工業生産、EFSF(欧州金融安定基金)機能拡充案に関するスロバキア議会での採決(見込み)、米週間チェーンストア売上高、米週間レッドブック大規模小売店売上高、12日の仏8月経常収支、英9月失業率、ユーロ圏8月鉱工業生産、トリシェECB(欧州中央銀行)総裁の講演、米住宅ローン・借り換え申請指数、米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録(9月20日〜21日分)公表、ピアナルト米クリーブランド地区連銀総裁の講演、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演、13日の豪9月雇用統計、韓国中銀金融政策決定会合、英8月貿易収支、米8月貿易収支、米新規失業保険申請件数、プロッサー米フィラデルフィア地区連銀総裁の講演、コチャラコタ米ミネアポリス地区連銀総裁の講演、14日の中国9月PPI・CPI、シンガポール金融政策声明、シンガポール第3四半期GDP、ユーロ圏8月貿易収支、ユーロ圏9月消費者物価指数改定値、米8月企業在庫、米9月輸出入物価、米9月小売売上高、米10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値、G20財務相・中央銀行総裁会議(〜15日)、17日のEU首脳会議(〜18日)などがあるだろう。なお、台湾は10日が休場、米国は10日がコロンブスデーで債券市場が休場、ブラジルは12日が休場となる。

 また米主要企業の7〜9月期決算発表については、11日にアルコア、12日にペプシコ、13日にJPモルガン・チェース、グーグル、18日にはIBM、アップル、インテル、ヤフー、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカなどが予定されている。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:21 | 市況・概況

【外国為替市場展望:ドル・円相場】米主要企業の7〜9月期決算が注目点

【外国為替市場フューチャー:10月10日〜14日のドル・円相場】

■1ドル=76円台〜77円台の小幅レンジで膠着感強い展開に変化ない

 来週(10月10日〜14日)のドル・円相場(10日の東京市場は休場)については、概ね1ドル=76円台〜77円台の小幅レンジで、膠着感の強い展開に変化はないだろう。ユーロ・ドル相場の動向にも注意が必要となるが、ドル・円相場への影響は限定的だろう。ただし11日から始まる米主要企業の7〜9月期決算発表などで、景気見通しに対する警戒感が後退すれば、ドル買い戻しにつながる可能性があり、注目点となるだろう。

 前週(10月3日〜7日)のドル・円相場は、概ね1ドル=76円台後半の小幅レンジで推移した。ユーロ圏の金融システム不安などで週前半にユーロ売りが加速したが、ドル・円相場への影響は限定的だった。また週後半にはECB(欧州中央銀行)理事会、日銀金融政策決定会合、米9月雇用統計などの重要イベントを通過したが動意に乏しく、一段と膠着感を強める展開だった。前週末7日には、米9月雇用統計で非農業部門就業者数が前月比10万3000人増加して市場予想を上回ったため、1ドル=76円90銭台に円が下落する場面もあった。しかし、格付け会社フィッチ・レーティングスによるイタリアとスペインの格付け引き下げなどが警戒感につながり、終盤は1ドル=76円60銭台〜80銭台でモミ合う展開となった。

 ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、イタリアやスペインなど南欧諸国へのソブリンリスク拡大懸念、ユーロ圏の金融システム不安、世界的なリセッション(景気後退)に対する警戒感が強い状況に変化はない。そうした状況下でドル・円相場は、リスク回避のドル売り・円買い圧力、量的緩和策第3弾(QE3)に対する思惑、円売り市場介入への警戒感などが交錯し、概ね1ドル=76円台〜77円台前半で一段と膠着感を強めている。

 重要イベントを通過しても、結果的には大きな動きが見られないパターンが続いているだけに、基本的には膠着感の強い展開が想定されるだろう。ただし11日のアルコアを皮切りに、米主要企業の7〜9月期決算発表が始まる。米国の主要経済統計には依然として強弱感が交錯しているが、市場予想を上回る改善内容の指標が増加し、リセッションに対する過度な警戒感が和らぎ始めているだけに、企業業績見通しも注目材料となるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:18 | 市況・概況

【外国為替市場展望:ユーロ・円相場】EU域内銀行の資本注入策が具体化するか注目点

【外国為替市場フューチャー:10月10日〜14日のユーロ・円相場】

■ギリシャ問題やEFSF問題の落ち着き次第だが、銀行への資本注入策が具体化するかも注目点

 来週(10月10日〜14日)のユーロ・円相場(10日の東京市場は休場)については、ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念、イタリアやスペインへの拡大懸念、ユーロ圏の金融システム不安が強い状況に変化はなく、引き続き警戒感の落ち着き次第の展開だろう。また、EU域内銀行に対する資本注入策が具体化するかも注目点だろう。

 前週(10月3日〜7日)のユーロ・円相場は、リスク回避のユーロ売りが加速し、4日の東京市場では01年6月以来となる1ユーロ=100円70銭台まで円が上昇した。その後はややユーロが買い戻されたが、概ね1ユーロ=101円台〜103円台で推移し、ユーロ安・円高水準での展開となった。前週末7日の海外市場では、一時1ユーロ=103円80銭台に円が下落する場面があった。米9月雇用統計で非農業部門就業者数が前月比10万3000人増加して市場予想を上回ったことを好感し、ユーロ買い戻しの動きとなった。しかし、格付け会社フィッチ・レーティングスによるイタリアとスペインの格付け引き下げが警戒感につながり、終盤は1ユーロ=102円60銭台に円が上昇した。

 ギリシャのデフォルト懸念、イタリアやスペインなど南欧諸国へのソブリンリスク拡大懸念、ユーロ圏の金融システム不安、ユーロ圏のリセッション(景気後退)に対する警戒感が強い状況に変化はなく、ユーロ安・円高水準での展開が続き、ネガティブな材料が出るたびにユーロ売りが加速する展開となっている。

 ギリシャに対する次回融資問題では、EU、ECB、IMFのトロイカ合同調査団によるギリシャ査定が行なわれ、その報告書に基づいてユーロ圏財務相会合で決定される予定だが、当初のスケジュールが遅れ、不透明感も増している。EFSFの機能拡充に関しては、ユーロ加盟国での採決が終了する10月中旬までは安心できないとの見方が広がり、今回の拡充案が各国で承認されても規模的に不十分という見方も指摘されている。ギリシャのデフォルト懸念やユーロ圏の金融システム不安の落ち着き次第という状況に、大きな変化はないだろう。

 ただし、メルケル独首相などEU首脳から域内銀行の自己資本増強についての発言が相次ぎ、金融システム不安後退への期待感が高まった。ユーロ加盟各国間の足並みの乱れを示す要人発言に警戒が必要となるが、G20財務相・中央銀行総裁会議(14日〜15日)や、EU首脳会議(17日〜18日)に向けて、EU域内銀行に対する資本注入策が具体化するかも注目点だろう。こうしたイベント次第では波乱の展開となる可能性もあるが、EU域内銀行に対する資本注入策が具体化すれば、金融システム不安の後退につながり、一旦は過度な警戒感が後退してユーロが買い戻される可能性があるだろう。
提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:08 | 市況・概況